(白ひげ→←←←鳥マルコ+エース)







・・・・普段以上に、白ひげにべったりとくっついている青は。すでに、いつもいつも絡んでくる末っ子を甲板に沈め終えていた。
白ひげと過ごすのを邪魔する者には、青は全く容赦ない一撃を繰り出すために。
その一撃を脳天に食らい、気を失い白目を剥いて倒れているエースに「ご愁傷さま」と呟いて。サッチが、エースの片足をもって引きずるようにして、心が狭すぎる青から離す姿を見向きもしないで。

「v」

白ひげのお腹に、顔を埋めて。ぶさ鳥は、猫のように喉を鳴らし、上機嫌でいる。
そんな青の上機嫌に釣られるように、白ひげも機嫌良さそうに己の腹に懐いているぶさ鳥を撫でている姿は幸せそうで。
サッチによって運ばれていったエースの姿を視界に入れなければ、完全に見ていて和みであった。
けれど周りの条件つきの和みなぞ、白ひげだけにしか意識を向けていないぶさ鳥は気にしないで。くるりくるり、と金の尾羽根を白ひげの左手の薬指に幾重にも巻き付けて。
まるで、誓いの指輪のように。白ひげに、巻きつけてから。

「・・・・・大好き、だよい・・・・・。」

こんなに近くにいる白ひげにすら聞こえるかどうかという、小さな小さな声で。愛を、伝える。
・・・・・白ひげとつがいになってから、もう随分と経つが。いまだにマルコは、白ひげに対して遠慮がちである。
けれど、不死鳥になれば動物の本能に引きずられるのか随分と素直になれるので。白ひげに素直に愛を伝えたい時は、大抵マルコは不死鳥の姿をとり、想いを伝える。
そんなマルコの不器用さすらも愛している白ひげは、嫌がる素振りは決して見せずに。嬉しそうに、想いを受け入れてくれるから。
もう、その姿だけで胸を一杯にして。マルコは眠そうな目を、しあわせで潤ませている。
けれど、そんな幸せな空間を。



「・・・・・ってめえ、もう一回、勝負だあああ!!」



先ほどの一撃から復活したエースが、乱入してきたことで。ぶち壊しにしてしまったので。

「・・・・・・・・・。」

しあわせで潤んでいた瞳は、危険極まりない物騒な瞳にすり変わり。


「うぎゃああああ!!」

哀れな邪魔者の悲鳴が、モビー号に響き渡ることになった。







・・・・・・しかし、また末っ子を容赦なく沈めた青を。流石に白ひげが嗜め、青の代わりに気絶したエースを膝のうえに乗せて介抱する姿を見せつけられた青は。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

非常に嫉妬に、殺意に塗れた瞳を末っ子に注いでウズウズと蹴りを繰り出したそうにしていたが。
でも、また白ひげから窘められることを恐れて、介抱する時間が長引くことを嫌がって大人しく白ひげの足下に座っていた。
そんな静かな、けれど険悪さに溢れまくっているぶさ鳥に、白ひげは苦笑しつつエースの介抱をしていたが。
周りは、起きたエースがこれまで以上にぶさ鳥に虐げられる姿が容易に想像できる現実に。



(((((ご愁傷さま。)))))



心の中、全員一致の言葉を浮かべていた。







(・・・・一人と、一匹の悪すぎる仲は。この日を境に加速に加速して、さらに悪化します。)










続・本日、11月22日が「いい夫婦の日」だということを20日にあった、みたらし様のチャットで初めて知り。慌てて、書き上げましたssです(爆)
こちらも「どこが、いい夫婦の日にちなんだssなの?」と言われたら、全く反論できないです。すみません(土下座)←謝るの速っ
というか2日で、2つもss書きあげている情熱が気持ち悪いと言われる予感がバシバシとしております。そしてエースが扱い悪いを通り越して、えらい目にあわされることに。エースファンのかたから怒られる予感もバシバシといたしております(がくがく)
・・・・・でも、愛の告白を邪魔したからいけないんだよ。そして、オヤジのお膝を占領したからいけないんだよ。←書いたのアンタです
・・・・・・・・・・・そろそろフォローssでも、書くかなあ・・・・・・・・・・。









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