(白ひげ→←←←鳥マルコ)
白ひげの膝のうえに、海色をした大きな鳥が不貞腐れた様子で丸まっている。
いつもなら、しあわせだという気持ちを垂れ流して周りの空気を甘ったるくしているのに珍しいなと、クルーたちが不死鳥を見ていると。
「・・・・・。
・・・・・・・・・・・・v」
やはり、白ひげの傍にいて不貞腐れ続けることなぞ出来ない青は。いつも通りに、白ひげに甘えはじめている。
その光景の和やかさに、微笑ましい気持ちに皆がなっているなか。白ひげが、ぶさ鳥に何か小声で言った瞬間。
「・・・・!?!」
飛び跳ねて、起き上がり。挙動不審に、ぶさ鳥はおろおろし出す。
それを楽しいと笑う白ひげに、抗議するように翼を派手にばたつかせるも。決して翼が白ひげに当たらないよう、気をつけての抗議行動が成果をあげることはなく。
「・・・・。」
逆に、白ひげからは可愛いと撫でられるだけである。
しかし、その大きな大きな手に気持ち良さそうにしながらも。先ほど言われた言葉の抗議は、まだしたいのだろう。
撫でられながら、ぶさ鳥は青い翼を白ひげのお腹にぽすぽすと当てている。
けれど力が全く入ってないので痛くないうえ、羽の心地が気持ち良いと笑うばかりの白ひげに。
「・・・・。」
拗ねた視線を投げつけてから、不貞腐れたように白ひげの膝のうえで、また丸まったせいで。青は、見逃すことになる。
・・・・どうしたって離れる選択は決して選ばず、傍に居続ける青に優しい、愛しい笑みを浮かべた白ひげを見逃すことになるのだけど。
いつだって、どこだって白ひげに侍っているのだから。また、その笑みを見る機会は充分すぎるほどにあるだろう。
・・・・ちなみに。先ほど白ひげが告げた言葉は、ぶさ鳥だけの秘密である。
(甘えるのも、不貞腐れるのも、拗ねるのも。己だけにしかしない姿が、愛おしい。)
頑張って甘くしてみましたよ!←微糖マスターが何かほざいています
そして、白ひげがぶさ鳥に何を言ったのかは。・・・・・各自のご想像にお任せ致します(笑)
ちなみに。すみれは『(慌てる姿見たさに)愛がこもりまくった意地悪を言った』に1票です!(ええー)
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