(親1)
薄紅色の花枝を一つ、マルコが白ひげに差し出すと。
「・・・・ああ、もう桜が咲く時期か。」
ひらり、はらり。舞う花弁を、嬉しそうに白ひげは見る。
その様子に、喜んで貰えることがしあわせだと言わんばかりに目を細め。笑ってマルコは、桜を白ひげに手渡す。
受け取った桜を、白ひげは傍近くにいるマルコの頭上にかざし。花弁を舞わせ、マルコに纏わせる。
「?オヤジ?」
不思議そうに首を傾げるマルコを楽しそうに見て、笑い。
「桜と一緒に愛でるっていうのも、風情があるな。グララララ!」
白ひげは、そんなことを言うものだから。
「・・・・うぅ・・・・!」
真っ赤になって、マルコは呻く。
だけど、白ひげから逃げ出す思考なぞないものだから。マルコは存分に、白ひげに愛でられることになる。
(赤くなった可愛い恋人と、薄紅の花弁の美しさを楽しむ一時。)
なんでも、いちゃつく理由にしていればいい(笑)
戻る