(白ひげ←マルコ+サッチ)






マルコと一緒に食事をしているとき、サッチは違和感を覚えた。
普段と変わったところは特に見当たらない親友に、なんでそんなことを感じるのかとサッチが首を傾げていると。

「どうかしたのかよい?」

マルコが不思議そうに尋ねながら、食事を続けていた。
そのマルコの食事風景に、違和感の正体を気づいたサッチは。

「お前、右でメシ食ってないか?」

確認するように問う。
・・・・マルコの利き腕は、左だ。
だから右手を使った食べ方に、違和感をサッチは覚えたのだろう。
そのサッチの目ざとさに舌打ちしたあと。

「・・・・右で食ったら、いけないのかよい。」

マルコは、認める答えを言うが。深く聞くな、と言う態度を見せる。
しかし、いきなり利き腕を変えるなんて何があったのかとサッチが訝んでいるなか。マルコは、右での食事を続けている。
慣れないはずなのに普通に食べれているマルコに、器用だなと感心しながら。

「・・・・もしかして、オヤジ絡みな理由か?」

マルコが、いきなりこんなことをする理由なんて白ひげが関わっているんだろうなというサッチの勘は。

「!?」

真っ赤になったマルコの顔を見れば、当たっていると言われたも同然であった。
挙動不審になったマルコに、生暖かな眼差しを送りながら。サッチは、冗談めいた口調で。

「なに、オヤジから何か言われたのか?それとも、左利きでオヤジと何かあって自主的に変えたのか?」

にまにま、と。楽しそうに笑い、聞いてくる。
だけど、マルコが素直に白状するはずもなく。

「いってぇ!!!」

向かい側に座るサッチの脛を蹴飛ばすという、暴挙な応えであった。
痛みに蹲るサッチに目もくれず、ただ『一緒』という響きが。片思いしている人と『同じ』という事実が欲しくて、こんなことをしているなんて馬鹿な理由を口にする気もないマルコは。
痛みから立ち直り罵声をあげるサッチを無視して、食事を淡々と続けていた。






(こんな真似までする自分が気持ち悪いと心底、想うが。それでも止めれないでいる恋の愚かさ。)








マルコの乙女度が酷くて、すみません(土下座)





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