(白ひげ→←←←鳥マルコ+エース)
ハロウイン当日。
ものすっっっっごくイイ笑顔をしたエースが、ぶさ鳥に。
「菓子を寄こせ!無いのなら、仕返しをする!!」
本来の趣旨の台詞ーお菓子をくれないと、悪戯するぞーを、改悪して叫んでいた。
・・・・・まあ、本来言うべき台詞を言ったとしても、ぶさ鳥相手ならば悪戯=仕返しなのだろうから正直なエースの叫びと言えなくもない。
しかし、言われた青は。
馬鹿じゃないのか、こいつ?
誰もが、そう読み取れるあからさまな意思を眠たそうな目に込めて。動くことなく、エースを見続けるだけであった。
それにビキリ、とでかい青筋を額に浮かべるエースであったが。
「・・・・ないってことだよな?じゃあ、仕返しだな!」
そう、叫んで。ポケットから取り出したのは目にも痛い極彩色をした、「馬鹿です」と刺繍された紐タイプのでかいリボンであった。
暴力では勝てないと悟ったのか、今回は嫌がらせに近いやり方に仕返しを変えたエースを。
本当に。馬鹿じゃないのか、こいつ?
可哀そうなものを見る目で、見つめてくるぶさ鳥に。
「〜〜〜〜〜!!!この、やろうーーーーー!!!!」
結局、エースは切れて襲いかかる。
しかし、ぶさ鳥はあっさりエースの攻撃をかわす。
そしてエースが手に持っていたリボンを奪い、逆にエースの頭に器用に巻き付けていった。
しかも付けたリボンが外されないように、リボンを奪った時にバランスを崩したエースを転ばし、その上に乗っかるという嫌がらせまでしてくるので。それに、歯ぎしりしながら。
「どけ、でぶ鳥!」
そう、叫び暴れるエースの頭にぶさ鳥は蹴りを落とし、強制的に静かにさせたあと。「馬鹿です」と書かれたリボンの面をご丁寧に見やすくして、頭に巻き直してあげていた。
そんな、非常に仲の悪い1人と1羽のやりとりに。
「・・・・そこまでに、しておけ。」
呆れたように白ひげが声をかけ、仲裁に入った。
その声を聞き、あっさりエースの上から降りて白ひげの肩に止まる青に。
「そう、エースを虐めるな。」
白ひげは、嗜めるが。
何のことだよい?
一体、何を言っているのだとばかりに、ぶさ鳥は瞳を瞬かせ。首を、こてりと傾げている。
・・・・・まあ、確かに最初に喧嘩(?)を売ってきたのはエースである。
それに対して反撃しただけで、虐めたつもりはないのだから言われていることが分かっていないぶさ鳥を。
「・・・・・あの、やろう・・・・・!!」
憎々しげに見て、エースは声を荒げるが。最早、白ひげにしか意識を向けていないぶさ鳥は聞いてもいない。
そんな青に、白ひげは溜め息を1つ落としてから。倒れているエースに手を貸して立たせてやったあと、エースの頭に強制的に付けられていたリボンを取ってやり。
「「・・・・・!」」
ぶさ鳥の首に、かけるようにしてつけた。
そうして、エースに。
「これで、いいか?」
と、白ひげは尋ねる。
・・・・・いつもいつも、ぶさ鳥にやられているエースを流石に可哀そうだと想い、今回だけ手を貸してやったのだが。
つけられたものが極彩色で、「馬鹿です」と刺繍されたものであっても。仕返しのために手を貸したことであっても、オヤジ自らが、わざわざ、リボンをつけてくれたことに。
しかも結んだわけでなく、かけただけなのですぐに落ちそうになっているリボンを落とさないために。白ひげがリボン越しに、ぶさ鳥の首に手を触れさせていることに。
「・・・・・・・・・・・v」
ぶさ鳥は、なんだか嬉しそうである。
そして、自身に触れている白ひげの手に器用に擦り寄り。さらに嬉しそうにしているぶさ鳥を見て。
「・・・・・仕返しをした気に、ならねえ・・・・・!!」
なんだか、喜ばせている結果になっている事実に。エースはがくりと膝を落とし、ガンガンと甲板を叩き、悔しそうにしている。
その末っ子の姿に、白ひげは悪い事をしたかなあと想うも。
「v」
しあわせそうに、極彩色のリボンを大人しくつけて擦り寄ってくる青を見ているとエースに悪い事をしたという気持ちがなんだか薄れていくので、なるべく見ないようにしつつ。
白ひげは落ち込んでいるエースの頭を、ぶさ鳥のリボンを押さえる反対の手で撫でて、慰めた。
(オヤジになら、何をされても青は喜びを見つけます。)
31アイスネタをハロウインssと言い張るのは、ちょっとキツイかなと後から反省し(遅い)
ぶさ鳥で、ちゃんとした(?)のを書きました!
初・成功の仕返しのはずですが、エースの心はしょっぱい気持ちで一杯です(笑)
・・・・・・そして、今さら気づいたのですが。当サイト、真っ当な親1ssが、ほとんどないですね(愕然)
ぶさ鳥か女体化しか書いてないって、アンタ(滝汗)
でも、気づいても。真っ当な親1よりぶさ鳥と女体化が書きやすいので、あまり書こうと想っていない自分は切腹したほうがいいと最近想います(めりこみ中)
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