(2×1)





会話中であっても突然、寝てしまうエースを呆れた目で見ながら。マルコは仕事の話ではなかったので、とくに起こすことなく放置するかと移動しようとしたのだが。

「・・・・。」

完全に床に倒れて寝ているくせに、離れようとしたマルコの足首をがっちりと。エースは、握りしめてきた。
まるで離れることを許さないとばかりに、力加減がなされていないエースの手を。痛いはずなのに、強引に振りほどくことはせず。

「・・・・はぁ。」

マルコは、されるがままに受け入れ。エースが起きてくるまで、傍に座っていた。
そして起きたはいいが、呆れた顔をして傍にいるマルコを見て。状況がイマイチ理解できずに、馬鹿面を晒すエースに。

「・・・・そろそろ、手を離せよい。」

捕まれたままの足首を指差し、マルコが言ってやれば。

「へ?・・・・ご、ごめん!!」

エースは慌てふためき、手を離した。
だけど、離した箇所は痛々しいほど赤くなっており。それに気づいたエースは。

「ごめん!ごめん、マルコ!!」

手形が残るまで、腫れるまで強く掴んでいたことを、マルコに謝るのに一生懸命すぎて。楽しそうに、それを見ているマルコに残念ながら気づくことが出来なかった。
そのせいでマルコが怒っていないことを謝り続けているエースを、マルコが楽しんでいる姿を見かけたクルーたちは。



((((完全に遊ばれてるな。))))



御愁傷様、と。心のなかで呟いて、そのままにしていた。
だいたいマルコが本当に怒っているなら蹴りの一つや二つは既にエースに入っているし、姿を晦ませられている。
なのに、それをされていないことに気づかず。無意識な行為を一生懸命に謝るエースが可愛いと想って何も言わないで、楽しんでいるマルコに進んで関わる気なんてサラサラないので。

「ああ、今日も平和だなあ。」

のんびり、と。性格の悪い、愛でかたをしている男を見ないふりして今日を過ごしていた。






(貴方で遊ぶのも、傍にいるのも、怒らないのも、遊ぶのも。愛情ゆえです。)







21も好きですよーってコメントを頂いたので、調子にのって書きました。←すぐに調子にのるなあ、お前←ええ
でもオヤジ以外だと、マルコはいい意味でも悪い意味でも手ごわいと想います(おい)
なので苦労するエースですが、頑張れ!(笑)ぶさ鳥よりは、マシだから(爆)
そして、微糖にもならなかった私も頑張れ!(死)







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