(2→1)







マルコが、エースと次の島での船番についての話をしている最中。

「・・・・あ!!」

大声で叫んだあと、ピクリとも動かなくなったエースに。今までしていた話し合いの中に、何か問題点があったかとマルコは表情を変える・・・・が。



「マルコの瞳って、青いんだな!!」



暫く経ってから告げられたエースの言葉が、あんまりにもくだらないことだったので。

「い、痛い痛い痛い!!!」

きつく鼻を摘んで。

「打ち合わせ中に。くだらないことを、叫ぶなよい。」

咎めるように、マルコは注意する・・・・けれど。

「だって!黒だと、ずっと思っていたのが青だったんだぞ!!?」

驚くことだろう!?

真剣に、真面目に。懲りることなく、エースが言い募るので。

「痛い痛い痛い痛い痛い!!!!」

先ほどより強い力で。エースの鼻を、マルコは摘む。
・・・・確かに。黒と見間違える濃い紺青色の目をマルコはしている。
それに気づき、驚くことまでは咎める気はないが。けれど、それによって仕事の話を中断させたことを許す気はないので、エースの悲鳴を無視して盛大に咎めたあと。

「・・・・続けるぞ。」

何事もなかったかのように、話を再開させるマルコに。恨みがましい目を、エースは向けるが。

「・・・・・・・。」

今、言い返しても。「仕事中に何言ってやがる」と先ほどの比でない咎めを、マルコから受けることになることが分かっているために。
賢明にも、エースは沈黙を保つが。



(・・・・綺麗、だなあ。)



青が凝縮されすぎて、分かりづらいマルコの紺青の瞳は。けれど光の加減で色合いを薄め、蒼穹に代わるのだとのだと今更気付いたエースは話し合い中だと分かっていても、見惚れ続ける。
そうしてマルコの話を、見惚れているために適当に聞いていた数分後。

「・・・・真面目、に。聞きやがれ!」

「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!」

真面目に聞いてないことが、やっぱりばれたエースは。マルコに、盛大に咎められた。









(だって、綺麗なんだから!どうしたって、見惚れるだろう!?)












うん、やっぱり片恋が好き!(爽やか笑顔)
・・・・・・・でも片恋っていうより、マルコ+エースってカンジだけど(滝汗)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とりあえず、↓のほうにリベンジした(おい)サッチも絡んだ片恋話を乗せてますので興味あるかた、どうぞ。















おまけ(4→1←2)






マルコによって真っ赤にされた鼻を、冷えたタオルで押さえながら。

「マルコって、酷いよな!!」

話を聞かなかった俺が全面的に悪いけれど!でも、ここまでしなくてもいいじゃん!!

自分の非を完全に認めながら。エースは、サッチに愚痴る・・・・・・・が。

「あー、はいはい。」

おざなりに、サッチから返事を返される。
それに、エースは不満そうな顔をするが。・・・・・・・・・・実は、サッチの方が内心、不満だらけである。

だいたい、もし自分がエースと同じことをマルコの前でしようものなら容赦ない拳骨が飛んでくること必至である。
そして、それで倒れようものなら遠慮ない嘲笑とともに「使えない奴だよい」という言葉も与えられるだろう。



(・・・・・・なに、この違い・・・・・・・・。)



なんだか、遣る瀬無いというかムカつくというか。サッチのほうこそ愚痴りたい現状であるが、それをエースには言いたくない。

(・・・・・マルコから、『特別』扱いされていることを。自覚させたくないなんて、俺も心が狭いねえ。)

だけど、それはまぎれもない本心なので。その心に従って、サッチはエースの気が済むまで愚痴に付き合った。








(本当に酷いのは、誰?)














・・・・・おや、サッチだけが片恋っぽい(吐血)
書き手の不甲斐無さが分かるおまけ話だな、おい(泣)
でも、心狭いサッチは好きです。そしてお子様なエースも好きです。そして、分かりづらいマルコが大好きです。←誰も聞いてないから
サッチはサッチで『特別』扱いしているマルコだけど、サッチ当人だけが分かってないと美味しいと思います(死)











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