(白ひげ→←←←鳥マルコ)
厳しい顔を、優しく綻ばせて。
「マルコ。」
大事なもののように、宝物のように想いを込めて己の名を呼んでくれる白ひげの声が好きで好きで好きで。
だから、すぐに返事をしたいのだけれど、わざと聞こえない振りをして。白ひげの膝のうえで、名を呼んでもらおうとしている不死鳥を愛しそうに見。
「マルコ。」
白ひげは再度、名を呼んでやる。
それに嬉しそうに顔を緩ませながらも、まだ応えない不死鳥に。
「マルコ。」
また白ひげは、望む名を紡いでやる。
そうすれば本当にしあわせそうに、しあわせそうに笑って。
「なんだよい。」
ようやく、声を上げて応えるマルコに。
「マルコ。」
白ひげは愛しげに笑って、また名を呼んでやる。
そうしたら、「もっと、もっと呼んで」とせがみ。擦り寄ってくる青に、溢れる愛情を隠しもしないまま。
「マルコ。」
白ひげは望むだけの名を繰り返し、繰り返し紡いで。傍に寄り添い、笑いあっていた。
(愛しいものの名を呼ぶ、しあわせ。愛しいひとに名を呼ばれる、しあわせ。)
・・・・・白ひげに呼ばれたら、即座に返事するのがマルコだと思うのですが。
あえて、返事をしないマルコを書いてみましたが、なんだか偽チックですね(吐血)
うーむ、精進が必要だなあ。
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