(4×1)






・・・・ごくごく稀に、だけれど。何もしたくない時が、マルコにだってある。
積まれた書類、早急に纏めなければならない会議のセッティング、備品の最終確認等、やるべき事は山ほどあり、やらなければ仕事が回らないし皆に迷惑をかけると分かってはいるが。
でも、なにもしたくない・・・・そんな時に限って必ず。



「マルコー。試食してくれねぇ?」



能天気に、馬鹿みたいな明るい笑顔で、サッチはマルコの元に訪れる。

「・・・・・・・・。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何を、だよい?」

声を出すのすら億劫で、かなり間を開けたマルコの返答を気にしないで。

「前の島で手に入れたレシピから、色々作ったんだけどよ。」

手にしたトレイに乗せられた、小さめに作られた色艶やかな菓子たちをマルコに見せながら、楽しげにサッチは説明しはじめた。

「・・・・。」

あまりにも楽しそうに話すサッチの声に、最初は何もしたくないから食べたくないマルコだったけれど。食べてもいいかなと、少しずつだけど思いはじめた頃。

「・・・・とにかく、食ってみてくれよ!」

変わらない能天気な笑顔のままサッチが右手で差し出してくるフォークを、かなり間を置いてから受け取り。ゆっくり、とだけれどマルコは食べはじめた。
そして少しずつだけれど、全部を口にしたマルコは。

「・・・・美味しかった。」

頬を、微か緩めて答える。
その微か、笑った顔に。ようやくマルコの気分転換に成功したことが分かり、心底安堵したサッチも笑い返して。

「そりゃ、良かった!!」

心からの言葉も返し。それから後も、根を詰め過ぎた結果、自失するマルコの悪い癖を癒すようにサッチは話しかけ続けた。







(いつだって貴方を気にかけ、元気づけようとするのは恋人でもある彼である。)











・・・・・・えー、「何故に41書いているんですか、すみれさん?」という問いに対して。
「友人に賄賂として頑張って書いて送ったら受け取り拒否され、書き直せと言われたんで悲しいからこちらにあげてみました」と答えます(爆)
・・・・・・ひどいよね、書いたことないカプのうえ「甘いちゃ寄こせ」なんて微糖マスターに無理難題を言ってくるなんてさ。
だから親1書いて送ってやろうかと思います。←きっと、また受け取り拒否されるよ←そしたら、もう書かない(おい)









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