(白ひげ→←←←鳥マルコ)








仲間たちの手によって、色とりどりのリボンを巻きつけられたぶさ鳥は。文字どおり、白ひげの前に突き出されていた。
しかし大人しくそのことに、ぶさ鳥は甘んじてはいない。
派手なリボンたちが不服なために、細い瞳を更に細め。逃げ出せないように囲んでいる兄弟たちを、八つ当たり気味に突いているぶさ鳥を、驚いたように見ている白ひげの前で。



「「「「オヤジ、誕生日おめでとう!!!これ、プレゼントだから!!!」」」」



突かれながらも、ぶさ鳥を指さして。クルーたちは声を揃えて、祝いの言葉と贈りものを叫ぶ。
しかし、その言葉が恥ずかしかったのだろう。
嘴だけでなく、爪まで使いだして暴れはじめたぶさ鳥を。



ひょい



白ひげは軽々と、つまみ上げ。

「ありがとうな、お前ら!グララララ!」

腕のなかに、納める。
プレゼントとして受け取られたぶさ鳥が、カチンと白ひげの腕のなかで固まっているのを、にまにましながら。

「遠慮なく、オヤジに食われろよ!」

サッチが、無遠慮なことを口にしたので。


「ぐはっ!!?」

額に穴を開ける勢いで、ぶさ鳥に突かれ倒れたが。自業自得だと、周りは笑うだけである。
しかし、誰もサッチの発言を否定なぞしないので。このあと、ぶさ鳥が白ひげに美味しくいただかれるのは、既に公認で決定事項であろう。









(どうぞ、イチャイチャしてください!それが貴方の一番のしあわせだって、分かっていますから!)














戻る