(白ひげ→←←←鳥マルコ+エース)
グランドラインのデタラメな天侯のせいだろう。
快晴のなか。ひらひら、ふわふわと舞い踊る粉雪という不思議な取りあわせに。
「いい酒の肴だな!」
と、白ひげが笑って言ったために。抜けれない仕事を抱えた者以外が甲板に集まり、宴会が開催されることとなった。
そうして雪を肴に飲むことになったのだが。晴れてはいるが、雪のために結構冷え込んでいるのだが皆、酒が入るからと厚着はせず、飲み明かしている。
そんななか。冷え込むことで白ひげの体調が悪くなることを気にして、マルコだけは白ひげに何か羽織るよう何度も口にするが。
「そんなにヤワじゃねえよ、グララララ!!」
と、全て一蹴される。
それに眉根を寄せて、尚心配の言葉を口にするマルコに。
「じゃあ、お前が俺を冷やさないようにしたらいい。」
と、白ひげが苦笑しながら妥協する言葉を告げる。
その言われた意味を、理解したマルコだが。
「・・・・・俺より、ちゃんとした服のほうが・・・・。」
なんとか、羽織るほうをしてもらいたくて言葉を重ねるが。
「羽織るほど、寒くはないからなあ。」
白ひげには聞き入れる気配が、微塵もない。
それを悟ったマルコは、ほんの少し居心地悪そうに視線を彷徨わせたあと。
「・・・・・分かったよい。」
青い焔を纏った鳥へと変ずる。
そうして白ひげにおずおずと近寄り、ほんの少し、眠そうな目を恥ずかしそうに瞬かせてから。白ひげの膝に、なるべく体重を掛けないようにマルコは慎重に乗る。
そして、白ひげを寒さから守るように。薄着となっている箇所を羽で、身体で覆い温める気遣いをしながらも。
「・・・・重くて、足が痺れても知らないよい。」
叩く憎まれ口に。可笑しそうに白ひげは笑いながら、己の膝の上に座るマルコの背を撫でてやる。
いきなり触れられた、あたたかさに。飛び跳ねるほど大きく身体を動かしたマルコだったが、己が動いたことで白ひげを寒くさせたと慌てて身体を元の位置に戻す。
その息子の優しさに、目を細めながら。雪を溶かすことなく共に絡み舞う焔の、青と白が交じりあう不可思議な美しさを「いい肴だ」と白ひげは笑い、酒を煽る。
そうして、酒を暫く楽しんでいると。
「あー!!あの時の、凶暴鳥!!!」
先日、突つかれ、海に蹴り落とされたエースが。白ひげの膝にいる青い鳥にようやく気付き、声をあげた。
怒りを含んだエースの声を、けれど全く気にせず。ひたすら白ひげの湯たんぽと化している青い鳥に、エースは近づく。
そうして、先日は白ひげの手で撫でられていたために分からなった青い鳥の、眠たそうな顔を見るなり。
「・・・・顔は、ブサイクだな。」
そんな感想を口にしたものだから。それを聞いた船内は、白ひげと青い鳥とエース以外の笑いで覆われた。
けれど皆から笑われても、青い鳥は全く気にせず。ひたすら、白ひげの湯たんぽであることを続けている。
そんなオヤジに対する健気な態度と、先日の自分にした攻撃及び今の一貫した無視という態度を取る青い鳥のあからさまな差別的な態度にエースは毒づくが。
まるでエースなぞ居ないかのように、相手にしない青い鳥に。だんだん、腹がたったエースが。
「なんだよ、コイツ!!」
懲りずに、青い鳥に手を伸ばしてきたので。
「ぎゃっ!!」
今度は覇気が込められた蹴りで、意識を強制的にエースは堕とされた揚句。そのまま海にも、落とされた。
それを見た周りは、あまりの容赦なさに笑うことを止め、恐れおののいていたが。我関せずの顔をして、凶暴な青は白ひげだけを寒さから守っていた。
(オヤジに尽くしている時の青い鳥に、喧嘩を売るのは危険です。)
今回は忘れずに、「ブサイク」表現いれましたからね!←馬鹿
・・・・なんだか、一緒に企画しているみたらし様の足を引っ張っている感がビシバシといたしておりますが(滝汗)
すみません、これが精一杯です(土下座)
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