(2←1)
時々、エースを見ていてイラッとする事がマルコにはある。
それは主にサッチと一緒に騒いでいて悪のりが過ぎてしまい、船や備品に損害を出すときであるが。たまに、そうでない時にもイラッとする事がある。
それはエースが仲間たちと仲良く談笑して、気軽にべたべたべたべたべたべた触れ合っている時。何故か知らないけれど、そうなる。
・・・・今も、そうだ。
仲間たちと騒いで、抱きついて笑いあうエースにイラッとする。その場のノリ、騒ぐ延長だと分かっていても苛ついてしまう自身の心に。
(・・・・・・・エースを見ているだけで。出された損害を思いだすのかねい。)
マルコは狭量だと、ため息をつくが。その考えだとサッチにもイラッとしなければならないのに、サッチ相手ではならない心の矛盾に気づかないまま、仲間たちと騒ぐエースにマルコは背を向けた。
(自身の心を、勘違いしている理性。)
鈍すぎるマルコは、おいしいと思います(真顔)
あと、↓におまけ話を書いています。
(4+2→1)
サッチにブスッとした、不満ですと言わんばかりの顔を向けてエースが。
「・・・・最近。マルコが俺を見ようともしないし、近づこうともしないんだけど。」
愚痴る。
それを聞いたサッチは。
「・・・・あー。俺の想像以上に、あいつ馬鹿だったみたいだな。」
遠い目をしながら。
「他の奴と、お前が仲良くしている姿を見たら。流石に自覚するかと思ってたんだがなあ。
まさか自覚しないどころか、お前が出した損害でムカつきを思いだすなんて方向の自覚をするなんて予想外だったわ。」
力になれなくて、すまん。
と、答えるサッチに。
「・・・・よくはないけど、いいよ。サッチの所為じゃないし。」
ガクリ、と肩を落としてエースは言う。
その姿に、すまなさそうに顔を歪めるサッチの前で。
「やっぱ、遠回しはダメってことだよな!俺、マルコに直球で自覚してもらうわ!!」
立ち直り、ものすごい前向き発言をして。エースは、善は急げとばかりに駆けて行った。
あの様子なら、とても分かりやすい行動でマルコに自覚させることだろうが。でも自覚しても素直にくっつくかどうかは、また別問題なので。
(また、相談役しないとならないんだろうなあ。)
疲れたため息を落として、サッチは空を仰いだ。
(振り回される苦労人。)
最終的には、意地でも両片思いに持っていく罠(爆)両片思い好きなんで。←馬鹿
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