(元帥×大参謀?)








・・・・勘違いから恋人という関係になったセンゴクは、プライベートでつきあってみると意外に馬鹿だった。
知将と名高い男なのだが、おつるに対して一生懸命すぎて。

「・・・・す、すまない。おつるさん。」

普段、遺憾なく発揮されている思慮深さが上手く働かないようで。良かれと思ってすること全て、ことごとく失敗してはおつるに青ざめた顔で謝ることが常である。
あんまりにも多い失敗に、普通なら怒るか呆れるかなのだろうけれど。理由はともあれ、おつるは一生懸命にしている人間は嫌いじゃない。
だから、うなだれているセンゴクの背を軽く慰めるように叩き。おつるは気にしていないと言い、笑う。
その笑顔に、情けなさそうに笑い返し。言葉に「ありがとう」と礼を言うセンゴクが、おつるは嫌いじゃない。



・・・・嫌いじゃないから、今。おつるは大変、困っているのだけれど。



・・・・・もしプライベートでもセンゴクが完璧な人間であれば反発し、超えるべき壁として嫌悪しかおつるは覚えなかったことだろう。
だけど、そうでないから。逆に失敗ばかりして、でもまた頑張ろうと一生懸命な姿に親しみを覚えた。
しかし、その親しみが徐々に違う感情に変わっていくことは、おつるにとって認めがたいことであり疎ましいことであった。
なので、いつもいつも。

(・・・・人間として、同僚として好意的に思っているだけで。絶対、それ以外の他意はない。)

感情を間違えるな、と己に言い聞かせる。
けれど、裏を返せば言い聞かせなければならない感情があると言っているも同然の現状を。好きだと言われたから、意識して、好きになるなんて馬鹿げていると断じる彼女が認めるはずもなく。

「・・・・センゴク。
 実は、あんたに言わないといけないことがあってね。」

言葉の誤解を解いて、別れたいと話を切り出そうとするが。



「すみません、センゴク大将!合同作戦の打ち合わせのため、ガープ中将のもとに来てください!」



またも、タイミング悪く邪魔される。
そして結局、何も言えないままで終わることに。

「・・・・。」

安堵する心持ちが日々、増してきているなぞ。おつるは、断じて認めることが出来ないでいる。






(・・・・最初は何とも想ってはいなかったけれど、いまでは愛しているのだと。素直に言えない、意地がある。)








・・・・デレが書けなかった・・・・!(爆)
なんでだろう、最初はやっと「別れたい」って言えたおつるさんに。センゴクが「何故?!」と理由を聞いたら、「好きじゃないから別れたい」という一言をどうしても好意をもってしまったが故に言えないおつるさんが。
「嫌いじゃないけれど別れたい!」って叫んで。センゴクを混乱に陥れるss書く予定であったのに(ごろごろ)
体調崩して時間を置いて書き始めたら、最初の予定から大幅にずれた!!←ずれすぎです。
・・・・ああ、でも若いころのおつるさんはツンツンだという認識があるからなあ(ごろごろごろ)
これはこれで、アリ・・・・・かなあと思う自分がいますが。むー、どうなんだろう(ごろごろごろごろ)








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