(おつる←ドフラミンゴ)





「なあ、俺と結婚しねえか。おつるさん。」


言われた言葉だけを聞けば、とても素敵な愛の告白だが。
おつるが逃げ出せないように、そして断れば微塵も容赦なく壊すと言わんばかりに掴まれた首に絡まる指先に。
威圧が見え隠れする、凍えるほどに硬い空気に。愛が微塵も感じれない、と断定できる。
なので本来なら告白によりしあわせに満ちた雰囲気になるはずが、真逆の雰囲気に満ちていることに思わずおつるは遠い目をするが。
目を逸らしたことが気に食わないとばかりに、おつるの首に這わせたドフラミンゴの指の力が強くなる。
そのせいで乱れた呼気により、その原因になった男に定まるおつるの意識に満足そうに嗤う男の性根はどうしようもなく歪んでいる。
けれど歪みなぞ些細なことだと、楽しそうに斬り捨て嗤い。

「ほら、早く返事しろよ。」

ドフラミンゴは返事を求めてきたが、ここで万が一おつるが頷けば。そんな命を惜しむような女が欲しかったわけではないと、勝手に失望して躊躇なく首を折るだろう。
だけど頷かなかったとしても、きっと誰かのものになるぐらいならと。勝手に言い分を通して、躊躇なく首を折るだろう。
どちらにしても失われるだろう己の命に、めんどくさそうに溜め息を落とすおつるに。至極、当然のように。

「なあ、俺と結婚しようぜ。おつるさん。」

嗤って、愛のない脅迫のプロポーズを言い切る男から。おつるは疲れた顔を隠しもしないで、たたきのめす算段を練り始めた。






(こんな横暴で馬鹿な求婚には、屈しません!)






・・・・このあとドフラミンゴは、おつるさんにボコボコにされますが(笑)
でも「流石、俺が惚れたおつるさん!」って嗤って。また同じこと繰り返します(おい)
・・・・頑張れ、おつるさん!懲りない歪んだ男だが、それでも「結婚したい」という言葉は本物で本気ですから!←おおーい









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