(元帥×大参謀)







このssでは、おつるさんとセンゴクは夫婦設定となっております。







がっちがちに固まって、微動だにしないセンゴクの真正面で。

「♪」

鼻歌を紡ぎながら、おつるがセンゴクのひげを編んでいる。
・・・・何でも、センゴクのひげを結ぶのを一回やってみたかったらしいおつるが。

「私に、あんたのひげを結ばせておくれ。」

と、つい先ほどセンゴクに頼んできたのだ。
それを聞き、おつるが頼んできたことを断るという思考が基本的にないセンゴクは、あっさりと承諾したのだが。

「♪」

今、現在。自分の傍近くでひげを触っているおつるに、壊れたのかと想うぐらいに心臓が乱れまくり、緊張を強いられているので。もう少し、考えて答えれば良かったと想うも。
どれだけ時間を与えられても、考えさせられても。最終的には、同じ答えしかセンゴクが出さないのは分かり切っていることなので、無駄な問答である。
そうして時間にして数分しか経ってはいないのだが、センゴクには何時間にも感じられた、ひげの編み込みが終わり。おつるが離れたことに安堵しつつも、少しばかり寂しいなと想っていたセンゴクに。



「明日も、やらせてね。」



楽しそうに笑って、頼んでくるおつるに返す言葉は。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あぁ。」

間が大変、空いたものの。決して断ることのない、受け入れる返事であった。
・・・・ちなみに、この日を皮切りにセンゴクのひげを結ぶのを、おつるが毎日頼んでくるようになるのだが。現時点で、センゴクには知る由もないことである。








(幸せなんだけど、心臓が持ちそうにない毎朝の始まり。)










「幸せを感じる5題」の「エプロンの後姿」で頂けた、みたらし様のコメントがツボに入りまくり、厚かましくも書かせてくださいとお願いしたところ。快くOKを頂けたので、書きあげました!
みたらし様、ありがとうございます!粗品ですが、受け取ってくださいませv
あ、返品も、捨てるのも大丈夫ですから(え?)








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