(おつる←ドフラミンゴ)
おつるは着飾ることに、あまり興味がない。
ある程度、動きやすくて清潔ならいいと思うのだが。
「フッフフフ!つまらねえ考えだぜ、それは!」
わざわざ休日中に勝手に訪ねてきて、隣に居座っている男は。嘆かわしいと言わんばかりに、大袈裟な態度でおつるをなじる。
しかし、おつるは休みの時まで相手にしたくないので放置しているのだが。それを、全く気にしないで。
「綺麗なもんが、綺麗にしないなんて損害以外の何者でもねえ!」
ドフラミンゴは、一方的になじり続けている。
それがいい加減、鬱陶しくなって。
「こんな年寄りが綺麗なんて、つまらん世辞はいらないよ。」
おつるは切り捨てる如くに、告げる。
しかし、それに大声でドフラミンゴは嗤い。
「世辞なんぞ言って、俺になんの得がある?」
本気を混ぜた、常にない真面目さで言い返す。
・・・・けれど海賊である彼の本心を、海兵である彼女が立場上、受け取るはずもない。
だから、今日も。
「どうだかね。」
ドフラミンゴの言葉は、いつもの軽口として。おつるに、処理されるだけである。
しかし、本気の言葉を受け取ってくれない彼女に。それでも、彼は。
「なあ、おつるさん!んな、つまらねえ着飾りかたするなよな!」
受けとってもらえなくても、言わなければ絶対に伝わることはないのだから。おつるの隣から離れることなく、なじることを止めないでいた。
それを全く相手にしないが、それでも隣にいることを否定しないで居続けるおつるに。
「今度、俺が似合う服でも贈ってやろうか?」
ドフラミンゴは、飽きることなく伝えるが。
「いらない。」
とさり、ぱたりと。受け止めてもらえない本心は、ただただ落ちていくだけだ。
しかし打ち捨てられた本心を一顧だにしないが、それでも彼女は隣にいるものだから。ドフラミンゴは逃げないで、傍にいてくれるおつるを楽しそうに笑って。
「つれねえなあ、おつるさんは!」
なじることを、本心を止めることはなかった。
(・・・・傍に、隣にいてくれるのなら。本心なぞ、いくらでも堕ちていけ。)
・・・・そろそろ、タイトルを考えるのが苦痛な今日この頃(吐血)
それとドフラミンゴが意外に書きやすいことに最近、気づきました。
多分、どう頑張っても微糖にしかならないのが微糖マスターの波長にあうのかもしれない(爆)
そして己の本心すら価値がない、と。おつるが傍にいてくれることが価値あることだ、という歪んだ男が書けて自己満足中。←嫌な満足
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