(大参謀←青キジ)
休憩中に、いつも通りのたわいない会話をしていたのだ。最初は。
けれど、話しているうちに。おつるから。
「休みのときは、何をしているんだい?」
そう、問われた。
それに。
「あー、家で、だらだらしていますね。」
と、正直に青キジが答えれば。おつるは少しばかり、眉を潜めて。
「あんたねえ。だらだらせずに、少しは外に出て活動したらどうだい?」
呆れたように、苦言めいたことを口にする。
けれど、言い終わったあと。なにか、面白いことを思いついた顔をして。
「・・・・・そうだ。今度、外でデートしてあげようか?」
笑って否定されることを予想した冗談を、他意のない軽口を、おつるは言葉にしたのだが。返ってきた反応は。
「っぶっ!!!」
予想とは全く違っていて。青キジは思いきり咽て、真っ赤になって咳きこんでいた。
その大げさな反応に、驚くおつるだったが。しかし、暫くしたら納得した顔をして青キジに。
「あははは!何、咽ているんだか!
・・・・まあ、こんなお婆ちゃんからデートの誘いなんてされたら、驚いて咽るのも仕方ないかもねえ。」
楽しそうに、そして少しからかいを交えた笑みを浮かべてから。
「ほら、休憩は終わったみたいだよ。」
おつるは、未だ咳きこんでいる青キジの背を軽く叩いて。あっさり、足を進めていく。
しかし、青キジの想いなぞ何も分かっていないおつるは、咽ただけでは説明がつかないほど赤くなっている青キジに気付かないまま。己が紡いだ言葉の威力を、知らないままで。
「?早く、来なよ。」
青キジを、離れたところから促していたために。
「・・・・冗談にしちゃ、きついですよ・・・・。」
裡にある熱を零すような、掠れた男の声を聞き逃して。恋する男の想いなぞ、何も分からないままでいた。
(無自覚に引っ張り、引っ掻き廻す想い人に。今日も、感情は振り回されている。)
・・・・扉絵を見て、おつるさんは青キジを振り回しまくるイメージが固定されました(笑)
なので、これから青キジはおつるさんに振り回されまくるssが当サイトでは基本となると想われます(自己申告)
・・・・カッコいい青キジが好きなかた、ごめんなさい(土下座)←謝るの速っ!
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