(英雄←大参謀←元帥+青キジ)






注意・ガープの扱いが酷いです







海軍本部の食堂で、おつるがガープと一緒に昼食をとっていた時。「そういえば」、とガープがおつるに振ってきた話題は。



「おつるちゃんは、なんで結婚しないんじゃ?」



おつるを、大変、困らせるものだった。
・・・・ガープ本人は知らないことだけれど。ガープのことが昔から、おつるはずっと好きだから誰とも付きあわず、ずっと独り身でいたのだ。
だけど、その事を。どうしても本人に言えず、困り果てているおつるに。

「あんなに昔からモテていたから、相手なんか選びたい放題じゃろ?
 なんで結婚しないんじゃ?」

さらに、追い打ちをかけるように。不思議だと言わんばかりに、首を傾げて問うてくるガープに。

「・・・・。」

おつるは、だんだん悲しくなっていく。
自分を意識していないからこその、問うてくる言葉だから。同僚という視点でしか見られていないということを、再確認させてくる言葉だから。

「・・・・・・・・っ。」

ガープの問いに、声が詰まってしまって。答えられず、俯いたおつるに。

「どうかしたか、おつるちゃん?」

まったく、おつるの気持ちが分かっていないガープが声をかけると同時。



バキッガチャッドサッ



派手に大きな音が、食堂に盛大に響き渡った。
その音に驚いて、顔をあげたおつるの視界に飛び込んできたものは。

「・・・・へ?」

食べ掛けの食事が乗った皿に、顔を埋めたガープと。そのガープの後ろに仁王立ちしているセンゴクであった。
一瞬、状況がまったく掴めず固まっていたおつるだったが。いつまで経ってもピクリとも動かないガープを心配して、立ち上がりかけたら。

「食事中に。いきなり寝るのは感心せんぞ、ガープ。」

平坦な、非常に平坦な声で状況説明めいたことをセンゴクが口にしたと同時。

「あららら、これ服、汚してますね。染みになる前に洗濯してきますわ、俺。」

未だに寝ている・・・・・・・というか強制的に気を失わされてる可能性が高いガープの襟首を、いつの間にか来ていた青キジが無遠慮に掴んで。ガープを引きずって、食堂の外に連れていった。
おつるが口を挟む間も、動く間もなく素早く行われた一連の流れに。おつるが、呆気にとられている間中。

「ほんと、ガープさんの寝癖には驚くよな!」
「突然、いきなり寝るもんな!」

センゴクの説明は正しいのだと言わんばかりに、食堂にいた海兵たちの声が続々とおつるに届けられるので。

「・・・・。」

深く追及できず、でも納得していないおつるに。

「おつるさん。席、一緒にしてもいいか?」

にっこり、笑って。センゴクが、問うてくる。
それに、とりあえず頷いたおつるに。センゴクは嬉しそうに笑い、先ほどの出来事を忘れさせたいかのように、おつるの悲しい気持ちを失くさせたいかのように色々と話しこんだ。
そして、その甲斐あって、ようやく(苦笑ではあったけれど)笑ってくれたおつるに。食堂にいた全ての人が、心から安堵した。








(貴方を悲しませるものは一致団結して、全力で排除します。)













・・・・・総受け目指して書いたのですが、なんか失敗したっぽい・・・・(吐血)
精進します(脱兎)









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