(元帥×大参謀)






おつるは、『可愛い』と言われたことはない。
その代り、『カッコイイ』とはよく言われる。
海軍という男社会のなかでも、負けることなく在り続け。昇進していくのだから、周りからそう賞され『可愛い』と想われないのは当たり前だと想うのだが。
けれど、最近、その、自分と恋人という関係になった物好きな男は。



「そんなことは、ない!」



ムキになって、否定を。



「おつるさんは、その・・・・ち、ちゃんと可愛いらしい・・・・!!」



周りとも、おつるとも違う考えを口にする。
その言葉に驚いて、思わずセンゴクを凝視するおつるの前で。熱でもあるのかと疑うぐらいに赤くなった顔でセンゴクは、つっかえながらもおつるのことを可愛いと言い募るから。
嘘、だと思えない一生懸命さで言い続けるから。

「・・・・っ・・・・。」

なんでそんなことが言えるのか、想えるのか全く理解できないおつるだけれど。センゴクが、そう言うたびに心臓が煩く騒ぐので。

(・・・・・お、おちつけ。おちつけ、わたしのしんぞう・・・・!)

なんとか平静を取り戻そうとするのだけれど。

「・・・・お、おつるさんは、可愛いから!も、もっと、自信をもっていい・・・!!」

どもりながらも、なお自分を『可愛い』と言い続けている恋人のせいで。おつるの心臓が、落ち着くことはなかった。









(・・・・可愛い、と言われることは。心臓に、痛い。)









皆様のお優しいお言葉で、調子にのって書いたss(爆)

付き合って、まだ3日なんで初々しいです。
・・・・・でも、センゴクは何十年経ってもおつるの前では、付き合った当初と変わらない気がします(おい)
元帥の地位について、貴族と会う仕事とかあって、女性のエスコート&褒め会話はきちんと出来るはずなのに。おつるの前では全然出来ないで、どもりながら一生懸命にやっていたらいいなあと妄想しております。
そして、おつるも。センゴクの言葉に、行動に慣れないで、いつもドキドキしていたら可愛いなあと妄想しておりますv
ちなみに↓が、その妄想ssです。





















『可愛い』と、言われるような年でもなくなり、容姿も大分衰えてきたというのに。おつるの目の前にいる男は真っ赤な顔で、真剣な目で。

「・・・・・この、花。
 おつるさん、に。似あうと、想うんだが・・・・!」

たどたどしく、そう告げて。ぎこちなく、おつるの銀の髪に青の花を差す。
銀の髪を飾る艶やかな花は、初老の自分には非常に合わず、浮いていると想うのだが。
けれど、自身が贈った花をつけたおつるに。



「・・・・・・おつる、さんには。やっぱり、花が似あう・・・・・・!」



照れくさそうに、恥ずかしそうに笑いながら。

「・・・・そ、の。か、可愛らしいから、よく似合っている・・・・・!」

昔から変わることない言葉を、センゴクは贈ってくる。
いまでも、何でセンゴクはそんなことが言えるのか、想えるのか全く理解できないおつるだけれど。おつるの前ではいつだって、いつまでだって変わることがない不器用さが、つたなさが、なんだかくすぐったくて。

「・・・・・ありがとう・・・・。」

おつるは小さな声で、真っ赤になった頬にはにかんだ笑みを浮かべて、礼を言う。
そうすれば、更に真っ赤になった顔でセンゴクは。

「!!!・・・い、いや、礼を言われることじゃ・・・!!!
 ほ、本当のことだしな!!」

慌てて、言葉を紡ぐが。その言葉によって、さらに真っ赤になってしまったおつるは今度こそ何も言えなくなり、乱れ騒ぐ心臓に困り果てていた。








(・・・・可愛い、と言われることは。何十年経っても、心臓に痛い。)










・・・・・うん、初っ端から夢見過ぎている妄想ssですね!←おい
でも、ガープでは決して出来ないもだもだ感が楽しかったです!(言い逃げ逃走)










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