(大参謀←英雄)






基本、好きに動いているガープを怒って、割り当てられた仕事に連れ戻すのはセンゴクとおつるの2人である。
けれど、最近。おつるはガープを怒らなくなった、連れ戻しにも来なくなった。
怒られるのが好きという人間はいないから、最初はガープも訝しげに想いながらも喜んだ。
けれど、時間が経つにつれて。



「・・・・・・何で。おつるちゃんは、ワシを怒らなくなったんじゃろう?」



と、疑問に想い始めた。
いや、怒られたいわけでは決してないが。でも怒りながらも、好きに動く自分が上から睨まれないかと心配して連れ戻しにくる気持ちが、いつだって、あけすけにおつるから伝わってきたから。
その気持ちがくすぐったくも嬉しかったのだと、最近になって、ようやくガープは分かり始めたのだが。

(・・・・・・もしかして。
 もうワシのこと心配してないから怒らないし、連れ戻しにも来なくなったのか?)

分かったと同時に、おつるからはもうその気持ちを向けられていないかもしれないという現実に。ガープの裡が、ひどく冷たくなる。
けれど、おつるに自分を心配してほしいという気持ちの強制なぞ出来もしないガープは。珍しく、現状に途方に暮れていた。







(自分を心配してくれなくなった彼女に、打ちのめされた日。)









・・・・・・アンハッピーくさい出だしで、すみません(土下座)
しかし両片思いが大好きな私なので、もう次の展開は読めているかと(笑)
次回は、おつるさん視点予定ですー。







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