(英雄×大参謀)





満面の笑顔を浮かべて。

「おつるちゃん、24日はワシと過ごそう!」

ガープが、クリスマスに誘う言葉を紡ぐが。

「・・・・24日は、遠征の仕事が入っているから無理。」

おつるから返ってきたのは、つれない返答であった。
そのつれない、おつるの言葉に。

「ええ!!」

大げさなほどに、ガープは反応し。ガクリ、と肩を落とす。
あんまりにも落ち込むガープを、前にして。

「・・・・仕事だから、仕方ないじゃないか。」

慰めるように、肩を叩き。おつるは、優しく言うが。

「・・・・。」

おつると一緒に過ごせない事実に、ガープは立ち直ろうとはしなかった。
そんなガープの姿に。不謹慎だと想いつつも、そんなに自分と一緒に過ごしたかったのかと内心で嬉しがるおつるに。

「・・・・23日は、一緒に過ごせないか?!」
「遠征の準備があるから、無理。」
「・・・・じ、じゃあ、22日!その日は、一緒に過ごせないか?!!」

ガープは、必死に誘う言葉を紡ぎ続ける。
それに、ようやく。

「ああ、その日なら大丈夫。」

頷く、おつるに。

「そうか!じゃあ、ケーキやご馳走、準備しないとな!」

表情を輝かせ、ガープは22日を24日のクリスマスと見立て。恋人と過ごす日としての、計画準備を立てはじめる。
その、楽しそうな姿に。

「・・・・そこまで。クリスマスにこだわらなくても、いいのにね。」

嬉しそうな表情をしながらも、おつるは呆れた風を装って。可愛げないことを、口にする。
けれどガープは、おつるの可愛くない言葉を全く気にしないで。満面の笑顔を浮かべて。



「クリスマス、楽しもうな、おつるちゃん!」



しあわせそうに、告げてくる。
その、あまりにしあわせそうな笑顔を前に。

「・・・・そうだね。」

間違っているガープの発言を突っ込むことなく、その笑顔を曇らせることは何一つとして言わず。
はにかんだ、嬉しそうな笑みを浮かべ。おつるは素直に頷き、返事をかえしていた。








(世間では、間違いだと指摘されるだろうけれど。二人にとっては、22日こそがクリスマスである。)







クリスマスの誘い、第一段投下です(え、他にも投下するんですか?)
あと2つ投下したあとに、ちゃんとしたクリスマスssも投下いたしますねー。←何やっているんですか、貴方
とりあえず、このカプは22日にクリスマスしています(笑)
周りから笑われたって、恋人のイベントを大事にして。2人ラブラブしていたら、いいのです(夢見ています)










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