(大参謀)






流血表現ありなので、ご注意を!









・・・・今から、二時間前。
おつるが部下数人を率い、この島に潜伏している革命軍が企むクーデターの証拠・それに関わり協力する国の関係者を掴み、海軍施設に戻ろうとした時。それに気づいた革命軍たちに、襲撃をかけられたのだ。
部下たちに証拠を全て託し、逃がすためにおつるは一人残り戦っているが。多勢に無勢であるため、徐々に傷を負わされていき、先ほど腹部を深く刺された。
そのために流れすぎる血のせいで朦朧とする意識を、おつるはなんとか繋ぎ止め。周囲を囲まれ敵を、現状を睨み据え。



(・・・・さて、あと30分が動く限界だろうけれど。目の前にいる、こいつらを片付けるには充分な時間だ。)



今の自分の状況と、相手の力量から冷静に判断し。自身と他者の血で汚れた身体を、敵陣に斬りこませた。







(・・・・・降伏?撤退?それは背中に背負うものに相応しくない選択肢であり、何より性に合いやしない!)










若いころのおつるさんは冷静に無茶して、冷酷に好戦的だと個人的に非常に萌えます。←おい
そして、そんなおつるさんに。振り回されるセンゴクが、とても美味しいと想います。←おおい
↓に、そんな妄想ssを追加しています。良かったら、スクロールしてみてくださいv




















(大参謀←元帥)


・・・・・目が覚めた瞬間、視界に飛び込んできたのは青い顔をしたセンゴクだった。



「・・・・よかった!おつるさん!!」



そう、安堵の息を吐き。肩から力を抜く男の前にして、おつるは状況がよく分からないでいた。
だって、自分は最後の一人を倒し終わった後。己の応急手当をしてから、敵の増援に見つからないように身を潜めて、隠れていたはずなのだが。

「・・・・わたし、気を失っていたのかい・・・・?」

疑問を、そのまま口にしたおつるに。センゴクは、忌々しそうに。

「・・・・ああ。
 おつるさんが逃がした部下からの報告を受けて、俺が救護班と共に現場に駆けつけてきたときには、もう意識がなかった。」

・・・・・・・・・・・・死んでいるかと、想った。

苦々しげに、答える。
けれどセンゴクの辛そうな、その答えに応えようとしたおつるだったけれど。

「・・・・ご、ほ・・・・・。」

上手く息を吸えず、咽たために。応えが潰れた。
それに、慌てたセンゴクは。

「無理をするな!
 深手なんだから!!」

おつるに、大人しくしているように告げる・・・が。

(・・・・ふむ。血が足りないせいで、頭がクラクラするけれど。
 手当をしなおしてもらっているために。戦闘をしないという条件なら、まだ動けるね。)

冷静に己の今の状況を把握して、ゆるゆると身体を起こし、立ちあがるおつるに、センゴクは慌てふためくが。

「・・・・そう、騒ぐもんじゃないよ。
 この程度の動きなら、問題はない。」

おつるは、淡々と諭し。

「逃がした部下に持たせた証拠で、革命軍をこの国から追い出せるだろ?
 早く、実行するよ。」

怪我を負っているにも関わらず、仕事に取り掛かろうとするから。

「それは、俺がやっておく!!
 だから、おつるさんは無理を・・・・!!!」

センゴクは、おつるを止める・・・・が。全く聞く耳を持たず、怪我人とは思えぬ足取りで進んでいく彼女に。

「〜〜〜〜ああ、もう!
 待てよ、おつるさん!!」

普段の落ちつきを、口調を失くして。センゴクは、おつるの後を追いかけた。







(いつだって歩みを止めない彼女に、振り回される彼。)








若い時から自由人なガ―プに振り回され、冷静に無茶するおつるさんに振り回される苦労人・センゴク(笑)
あ、このあと証拠と部下の無事を確認したら、おつるさんは流石に「活動無理」と判断してセンゴクにあとを引き継ぎますよ。
それまでは、動くんでセンゴクを心配させまくりますが。でも、おつる的には無理じゃない範囲の動きなんで心配の意味が分からないという報われなさがあります(爆)
・・・・・いつか、報われるss(多分)書くんで頑張れ、センゴク!←無責任










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