(英雄←大参謀)




・・・・・白い鳥と同じ、自分の名前が嫌いだ。
親は「幸運のシンボル」と見られる、その鳥にあやかって同じ名をつけたのかもしれないが。でも私は、私の名前が嫌いだ。



「人間なのに。鳥の名前なんて、変!!」



そう、周りの子供たちは囃して馬鹿にし続けてきたから。私は、私の名前が大嫌いだ。
そして馬鹿にされ続けてきた子供時代を思い出すから、私は、私の名前を呼ばれることが今でも大嫌いだ。
けれど。



「つる?・・・・・じゃあ、おつるちゃんだな!!」



初めて会った私の名前を聞いて。何が「じゃあ」なのか全く分からないが、目の前の男は私を「おつる」ちゃんと呼び始めた。
そして、その名をあんまりにも大きな声で何度も何度も繰り返し呼ぶから。周りは、それに馴らされ私の名を「おつる」で定着させてしまい、「おつる」さんと呼び始めた。
そのお陰で大嫌いな名前が、大嫌いだった名前に変ってしまったことを。全然、分かっていない男は今日も今日とて。


「おつるちゃん!!」


大きな、大きな声で私を呼ぶから。


「なんだい、ガ―プ。」


昔なら、決して名を呼ばれた時には浮べなかった笑みを浮かべ。私は、私の認識を変えた男に応えた。






(・・・・・・絶対に言わないけれど。今の、私の名前が好きだ。)









初作から捏造で、すみません(土下座)
いや、本当は「つる」って名前なのに皆から「おつる」って呼ばれ方が定着しているからね。その定着させたのがガープなら萌えるよねって、うん。
・・・・・・・夢見ていることは分かっていますので、そっとしておいてください。(逃走)











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