(元帥×大参謀)





ようやく仕事のメドがつき、おつるは遅い昼食をとりに食堂に行った。
すると、そこには。

「・・・・おつるさんも、今から昼食か?」

少しくたびれた様子のセンゴクが、トレーを持って声をかけてきた。

「そういうあんたも、今からみたいだね。」

・・・・元帥ともなれば、忙しさは中将とは桁違いだろう。
いつもなら疲れを見せない男が見せる疲れた姿に、お疲れさまと労いの声を落とせば。

「い、いや、これが俺の仕事だしな!」

途端、センゴクは挙動不審になる。
たかが労いの言葉をかけただけで照れる姿に、釣られそうになりながらも。ゴホン、と咳払いして気持ちをおつるは切り替えて。

「まぁ無理はしないことだね。あんたの代わりはいないんだから。」

真面目ゆえに根を詰めすぎることが多々あるために苦言すれば。

「っ、ああ!ありがとう!」

更にセンゴクは挙動不審になる。
・・・・これぐらいで喜んで照れるなと、言いたいが。今度は誤魔化せず釣られて赤くなった頬を冷ますほうが重要なので、何も言えないでいるおつるに。

「・・・・今の仕事が落ち着いたら、おつるさんのいれたお茶を飲みに訪ねてもいいか?」

緊張した真面目な表情で、遠回しに会いに行ってもいいかと聞いてくるものだから。思わず、顔を伏せてしまう。

「おつるさん、どうかしたのか?・・・・もしかして、迷惑だったか?」

慌てるセンゴクに。

「・・・・お茶を飲みに訪ねてくるのは迷惑じゃない。」

かろうじて、おつるは答えるが。しかし、これ以外ー照れる姿や誘いの言葉ーは、おつるの心臓を煩いぐらいに乱すから迷惑だと思う。
けれど、そんなみっともないことを言えるはずもないおつるは。罪のない昼食に、ぶすりと加減なく箸を行儀悪く突き刺した。







(端から見て、実に物慣れない初々しいカップルです。)






初心にかえってじれじれを書いてみましたが、えらく時間がかかりました。
・・・・年だから?←違います





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