(青キジ×大参謀)







柔らかくもないシワだらけの小さな手に緊張して、真っ赤な顔で繋ぐ青キジに。おつるは、いつも不思議な心持ちになる。
年老いた手は美しさからも、可愛さからも程遠く。男を意識させる要素は皆無なはずなのだから、いちいち赤くなるなと言うが。

「・・・・っ、おつるさんの手なんですよ!?」

いつだって、青キジからは怒ったように言い返され。ぎゅうぎゅう、と手を掴む力を強くされる。
・・・・歳の離れた恋人の、こういうところが苦手だ。
好きで好きで、好きで仕方ないから。緊張して照れるのだと隠しもしないで伝える本音が、本当に苦手だ。
・・・・だけど、そのことを。おつるは一生、伝えるつもりはない。
苦手だが嫌ではないなんて、まるで青臭い乙女みたいなことを告げる自分は、自分じゃないみたいで本気で嫌だからだ。
なので、ぶっきらぼうに。

「・・・・私の手だから、何だって言うんだか。」

いつにない淡々さで、おつるは告げる。
それにムキになって言い返してくる男に、更に苦手意識が心中を占めるが。それでも傍を離れたいとは、手を放したいとは微塵も思わない。
だから、今日も色々と言い募る青キジの言葉を適当に聞き流すという惨いことをしていながらも。おつるは恥ずかしいことばかり言う特別な人の手から決して逃げず、繋いでいた。







(冷たい言葉とは裏腹な、正直な彼女の手と近さ。)










・・・・・久しぶりに書いたら、おつるさんにあまり青キジが振り回されていなくて残念な結果に(爆)
でも、おつるさんの気持ちに気づかずテンパって空回りしまくっているから、良しとしよう!←おい





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