(英雄←大参謀)
仕事中だというのに、突然乱入してきて。能天気な笑顔で、声で。
「おつるちゃん!
煎餅があるんで、茶を出してもらっていいか!」
笑う男の言葉に。素直に従いお茶を出そうとした自分を、おつるは内心で叱りつける。
(・・・・今はまだ仕事中だって言うのに・・・・・。)
なのに、あっさりとガープの言い分を聞いて仕事の手を止めようとした自身の手を忌々しいと、おつるが睨みつける間にも。
「おつるちゃん、お茶!!」
にこにこ、と。笑いながら、勝手に座ってお茶を待っているガープにため息が出る。
持っている煎餅が食べたくなったからお茶が欲しい、なんて。仕事中に子供のようなことを言うガープの言い分なんて、さっさと斬り捨ててしまえばいいと理性は言うが。
「・・・・・ちょっと、待ってな。」
仕事の最中であるとガープを叱責せず、お茶を用意する言葉を口は紡ぎ。身体は、理性に逆らい動きだす。
(・・・・・ああ、もう!いつだって、この男に理性が負けてしまう・・・・。)
手慣れた手つきで、おつるが反省しながら準備している間。それを大人しく待っている男に、淹れたてのお茶を差し出すと。
「ありがとな、おつるちゃん!!」
満面の笑顔が。
「おつるちゃんのお茶は美味しいから、好きだ!!」
偽りない本心が、差し出されたので。
「・・・・・・・・・。
また、飲みたくなったら・・・・・・・いつでも、おいで。」
理性が、仕事の邪魔になる、と言う声を再度無視して。少し赤くなった頬を隠すように顔を背けて、おつるがガープに言えば。
「おう!」
即座に返ってきた了承の言葉に、やわらかな、しあわせそうな笑みを浮かべたおつるを。けれど、残念なことに煎餅とお茶に夢中なガープは気付かなかった。
(無意識の行為、意識する好意は交わらない。)
夢見ていることは重々わかっています(爆)
そして、こんなじれったい関係に非常に悶えているおかしさも分かっていますが反省はしませ(殴)
・・・・・ガープつる同士が増えるまで頑張るぞ!←また茨だから無理なんじゃ←煩い
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