(剣士×音楽家)







春島に、サニー号で着いた日に。ゾロは大量の赤いバラを買って、ブルックに。

「やる。」

贈った。
けれど贈られたブルックは、最初唖然とし。それから、わたわたと慌て焦り、「あー」とか「うー」とか意味のない言葉をあげて、しばらく視線をウロウロさせたあと。

「・・・・・・ゾロ、さん。この花、買う時に。
 ・・・・・・・・・店員さんから、何か。言われませんでしたか?」

躊躇いながら、伺うようにゾロに尋ねると。

「言われたぞ。」

あっさり、ゾロが答えたので。さきほどより、慌て焦りながら。

「い、言われたのに、買っちゃったんですか???!だって、これ!!!」

ブルックは、叫ぶが。叫ばせた本人は。

「『あなたを愛します』だろ。花言葉。」

またも、あっさり答えてきたので。

「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

ブルックは、絶句する。
だけど、自分にそれを贈るのは何かの間違いだと思っているブルックは。

「い、い、今からでも、遅くないから!間違っているから、返してきたほうが!!」

必死で、言い募り。渡されたバラを、ゾロに返そうとするが。

「間違ってないから、いいだろ。」

ゾロはブルックの言い分を聞かず、受け取らない。
それに、どうしようと困っていたブルックだったが。

「・・・・・・・・・・。」

時間が経つにつれ。なんだか、聞き逃してはいけない一言が、あったように思う。




(・・・・・・・・・・・・「間違ってない」って。さっき、ゾロさん、いいませんでしたか?)




それに気付いたブルックは、ビキリ、と。花を持ったまま固まる。
だけど固まったブルックを、ゾロはようやく理解したかと楽しそうに見て。

「『あなたを愛します』・・・・・・で、返事は?」

花を持っているブルックの手に、己の手を愛しそうに重ね。捕らえながら、追い打ちをかけるかのように問う。

「え?あ?え、ええええええ???」

だけど、その問いに。混乱して、上手く言葉を答えを発せないブルックは。
望む答えが貰えるまで、ゾロの傍から離してもらえないことに。逃げ道がどこにもないことに、まだ気付いてはいない。









(貴方が欲しい男の、当たり前な求愛行動。)













バラの花言葉ねた、第一弾(え?)で『赤いバラーあなたを愛します』。

クリスマスssでは、書いてあげれなかった分。頑張って甘さを投下してみましたが、微糖くさいです(死)
・・・・・・甘甘は、難しいです。
そして多分、次の花言葉ss(まだ書く気か、お前!?)は、甘さを頑張った反動が来そうな予感(おい)











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