(ガープと一緒におつるさんが出てくれたらなあという妄想で、ガープ×おつる+麦)
辿り着いた島の、気味の悪い木の実から生まれた、実の祖父の姿を見て。
「げっ、じいちゃん!!」
ルフィは心底、焦った声をあげるが。
「・・・・?じいちゃん、後ろにいるやつ誰だ?」
ガープの後ろに立つ、将校しか纏えない海軍服に身を包んだ初老の女性を見つければ。先ほどの焦りを忘れたかのように、興味深々で尋ねる。
そのルフィの問いに、女性が口を開くより先に。
「おつるちゃんじゃ!」
ガープが答えた。
「そうか、おつるちゃんって言うのか!」
そして教えてもらった名を、素直に繰り返すルフィに。
「つる、が本名だよ。」
淡々と、おつるは言い直しをする。
けれど全く聞きもしないで。おつるちゃん、おつるちゃんと繰り返す祖父と孫に。
「・・・・似過ぎてて、嫌になるね。」
疲れたため息を落とし、名前を何度言い直したところで無駄な2人を諦めたように見たおつるの前で。とても良く似た笑顔を、ガープとルフィは浮かべて雑談していた。
(似たもの家族。)
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