もしも、リボーンキャラがワンピースキャラに出会ったら?という、なんとも痛い妄想・コラボ話が置いてあります。

こういうクロス話が駄目な方は読まれないほうがいいです。
大丈夫なかたは、↓へどうぞ。
苦情はなしでお願いします。(爆)






















(雲雀恭弥+ゾロ)



目の前の男は強い、と理解した瞬間。
咬み殺したい衝動に、身を任せた。


キンッ!!


高らかに、猛々しく、耳障りな鉄と鉄が交差する音が響き渡る。
仕掛けているほうは楽しげに、受け流しているほうは不機嫌そうに。一撃の接触で相手の力量を察し、そうして知り終わったと同時に。距離をとる。
そこでようやく、会ってはじめての会話をする。

「・・・・随分、唐突に仕掛けてくる奴だな。賞金稼ぎか?」
「なに、それ。そんなものになった覚えはないよ。僕はただ、君の強さに興味がある。それだけだよ。」
「剣豪以外、俺には興味がねぇ。が、テメエの強さはおもしろそうだ。」

そして獰猛に、獣たちは哂いあい。
相手を屠ろうと距離を詰め。



己が爪を降りかざす。







問答無用で殺し合い(おい)しか、しなさそうな組み合わせ。
このあとの結果としては、引き分け?かなあ。(だって、どっちも負ける姿が想像できない)







(沢田綱吉+ブルック)








目の前にいるのは、まごうことなき骸骨で。
なぜかアフロで、ヨホホホと笑って、立って動いて、紅茶を飲んでいるけれど。
間違いなく骸骨で、あきらかに怪奇現象な存在に。

「キャアアアア!!!」

綱吉は、魂から悲鳴を上げた。
そしたら、目の前の骸骨も。

「キャアアアア!!!」

釣られるかのように、悲鳴を上げた。
そしたら綱吉も、骸骨の悲鳴に釣られてまた叫び。骸骨もまた叫んだ。

「お化け、嫌!悪霊、怖い!!死体、恐い!!!」
「お化け?!悪霊!?どこですか!!?こわいです!!身の毛がよだつほどに!!!」
あ、私、身の毛がなかった!!

キャアキャアワァワァ。
互いが互いの言葉を聞かず、ひたすら驚いて恐がって声が嗄れるまで悲鳴を上げ続けた。





小心者なので、会話なんか成立せず騒いで騒いで騒ぎまくる組み合わせ。
声が嗄れて疲れ果てたあとに、ブルックが綱吉に紅茶を差し出してから交流がはじまりそうな予感。(予感かよ)








(リボーン+フランキー)





見たこともない大男に、警告の意味で慣れた仕草で銃をむけ。「動くな」と告げれば。

大男は泣き出した。

命乞いでもはじめるのかとリボーンが思えば、思ってもいない言葉がつらつらと続けられた。

「・・・・こんな!こんな小せえのに、武器なんかの扱いを覚えるなんて!どんだけ苦労してきたんだ、おめぇ!!」
「しかも、歩くことも話すこともできるなんて!!・・・・まだ赤ん坊だってのに・・・・!」

本気で言っていることは読心術で分かる。分かるからこそリボーンは唖然とした。
裏社会において蛇蝎のごとき疎まれ憎まれている最強のアルゴバレーノに対して、まるで普通の赤ん坊のように認識し思いやるなんて。

(なんなんだ。目の前のコレ。)

理解できない未知のいきものに固まっていたリボーンだが、大男から自分に伸ばされてきた手に反射的に発砲してしまった。
味方だと確証を得られない相手からの接触なぞ、危険以外の何者でもないと本能で判断した行動であったのだけど。理性は「しまった」と判断した。
が。
心臓めがけて撃たれた弾丸は、何故か硬質な音を響かせて大男の身体から弾かれた。
唖然。としたがすぐにリボーンは冷静さを取り戻し、状況を分析する。

(・・・・鉄、でもしこんでいるのか?)

でなければ、ありえないだろう。しかしものすごく薄着で、そのような防護をしこんでいるようには見受けられない。ならば、一体なにで弾いたのか?
疑問と疑惑の目で見上げるも、またもや大男は泣き出して「赤ん坊なのに!赤ん坊なのに!!」と繰り返す。
自分が撃たれたことよりもリボーンを悲しむ態度に。


・・・・・・・とりあえず得体もしれない輩ではあるが、危険ではない。


そう判断したリボーンは、握った銃をようやくしまい。「泣くな」と告げた。
しばらくしてから、泣き止んだ大男はリボーンを抱え上げて、真剣に。

「俺はフランキー。今日から俺のこと、アニキと呼んでいいぜ!!」

ありえないことを叫んでくれたので、ついしまっていた銃を取り出して黙らせようとした手を押さえるのに、ひどくひどく苦労した。





相手に共感しすぎるアニキが好きです。
このあとリボーンは構い倒されることでしょう。






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