夏ネタ・「花火」
(剣士×音楽家)
夜空に華やかに浮び、咲く一瞬の花々の美しさに。ブルックは、いたく感動する。
そして、その感動を話せば、聞いてくれる人が。当たり前みたいに隣にいて、頷いてくれるゾロが、ブルックは本当に嬉しかったから。
「ゾロさん、私、しあわせです!」
夜空に咲く美しい花を見れたこと、それを見た感動を聞いてもらえること、そして隣にゾロがいることが嬉しくてしあわせで仕方ないのだと素直に口にすれば。
「・・・・俺も、お前と同じだ。」
穏やかに、楽しそうに笑いかけながら。ゾロも、ブルックと同じ気持ちだと答えてくれた。
だから、ブルックはさらに嬉しくなって。綻ぶように笑って、ゾロに。
「・・・・・・はい!」
元気よく、応える。
その姿を、愛しそうにゾロは見つつ。そっと、ブルックの細すぎる白の手を取り。
「・・・・来年も、一緒に見ような。」
隣にいる約束を、未来を当たり前みたいに口にするから。嬉しさで、しあわせで涙が滲みながらもブルックは。
「・・・・・・はい・・・・・!」
夜空に咲く美しい花にも劣らない笑みとともに、確かに応えた。
(一緒にいる約束を、たくさんたくさん重ねていって。ずっと、ずっと隣にいてね。)
一緒にいるって約束を。大好きな人と積み重ねていくことって、素敵だと想う。
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