(ヨーキ×ブルック)






「・・・・うー、寒い。おい、ブルック!手、貸せ!!」

身体を震わせながら、ヨーキはブルックの手を取る。・・・・が。

「寒いときに私の手を取って、どうするんですか?」

ブルック本人から、取り返される。
体温が低いために冷たいブルックの手は、暑いときは重宝するだろうが。寒いときは、余計に寒くなるだけだから敬遠するのが当たり前だろうに。

「いいから、寄越せ!」

懲りずに、また手を取り。

「・・・・うー、冷たい。」

寒さに、また震えるから。呆れた視線をヨーキに送りながら、呆れた口調で。

「・・・だから、私の手を離したらまだ寒さはマシになるんですから。」

言い切って、ブルックが手を取り返そうとすれば。



「寒いから、繋ぐんだろうが!」



変、なことを。ヨーキに言い切られた。

「は?」
「だから、寒いんだから。俺の手で、暖を取れって言ってんだよ!」

そう言って、ぎゅうっ、と。
強く、温かい自身の手を冷たいブルックの手に絡め、繋ぎなおすヨーキの触れあいや気遣いに。なんだか異様に、照れてしまって恥ずかしくなったブルックは。
赤くなりながら、言葉に詰まりながらも。

「・・・・・・・あ、ありがと、うござい、ます。」

たどたどしく、礼を言う。
そんな、赤くなっているブルックにヨーキは。

「別に礼はいいぜ。暑いときは、お前の手で涼を取らせてもらうからな!」
だから、気にすんな!

あっさり、言うが。
・・・・・・・それ、は。この天候がデタラメな『グランドライン』においては、ほぼ毎日手を繋ぎあおうと言っているも同然だと、分かっているのかいないのか。
・・・・・・・・・・・・多分、分かってないまま陽気、に笑う男の傍で。分かってしまったブルックは全身を熱くしていた。








(貴方の手より、貴方の言葉であたたまる恥ずかしさ。)










島が近くにないと気候が安定しないんでしたよ・・・・ね?(自信ないんかい!?)
だから航海中、分刻みで変わる天候のなか。寒さ・暑さにかこつけて、手を繋いで、いちゃついていたらいい(爆)












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