(剣士×音楽家+船医)
夏島が近くなると、チョッパーはブルックにくっついて離れない。
冬島で生まれたチョッパーは暑さに弱いため、体温がないブルックから涼をとっているだけなのだが。それ以外の他意なんてないと分かってはいるが、ゾロはいい気分がしない。
何故なら、恋人である自分を抱きしめることは滅多にないブルックの腕が。簡単にチョッパーを抱きしめて、くっついているのが単純に面白くないからである。
だけど、それを口にするのは流石に狭量であるので。ゾロは、言葉にしない代わりに。
「ブルック。背中、貸せ。」
チョッパーを抱きしめて甲板に座っているブルックを、背中から抱きしめる。
「え?え?!ゾロ、さん!!」
突然、抱きしめられたブルックは慌てふためき離れようとするが。
「俺も、涼みたい。」
そう言って、抱きしめる腕の力を強くし。ブルックの首筋に、ゾロは己の顔を埋める。
そんなゾロを見て、チョッパーは。
「今日は、特に暑いもんな!ブルックにくっついていたい気持ち、俺よく分かる!」
無邪気に、ゾロの言い分を信じている。
「・・・・。」
そんな純真なチョッパーに、少しだけゾロに気まずい気持ちが芽生えたが。
抱きしめているブルックが、全身で自分を意識している姿を視界に入れると。満たされる気持ちだけがゾロの胸を占め、気まずさを亡くしたので。
「・・・・寝る。」
ゾロは、腕のなかの冷たさに誘われるまま。とても、いい気分で眠りに落ちた。
・・・・だけど、一秒で眠りに落ちた男に。
「・・・・寝ないでください!」
ブルックの悲鳴が、船上一杯に響き渡った。
(端から見たら、三人仲良し。)
映画で、ゾロが雪山だから女の子(名前忘れた)抱きしめて。そのゾロをチョッパーが抱きしめていたシーンが最初あったじゃないですか?
そのシーン見て、いつかこの構図でss書きたいと思っ(殴)←腐れた思考で、映画見ていてすみません
そして公式で恋人発表された(まだ言っている)藻骨なので、恋人設定で最近ss書いているのですが。なんだか、片恋でジタバタしている藻が書きたくて仕方ない。(おい)
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