(ルンバー海賊団)
楽器にとって、水は天敵だ。
水を少しでも被れば、音はたやすく狂い。戻すのに、ひどく手間がかかる。
だから雲ひとつない、晴れ渡った空は。外で活動する奏者たちにとって、最高の音楽日和である。
それを知っているから。
「・・・・おめえら!いつもの、唄うぞ!!」
音楽を愛してやまない船長は、晴れの日はここぞとばかりに演奏を求める。
そして、それを手放しで嬉しいと想うものばかりしか、この船には乗っていないから。
「「「「「「おう!!」」」」」
元気よく、皆で応える。
その声に、楽しそうに笑うヨーキに釣られて。クルーたちも、楽しそうに笑い返したあと。
晴天のした、笑顔に溢れた音楽が響き渡った。
(皆で唄う、しあわせ。)
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