(布×骨)








愛しそうに、嬉しそうに。

「ブルック!」

名を呼びながら、手を伸ばし。ブルックを抱きしめようとしたヨーキから、ブルックはするりと。逃げた。

「ちょ、おま、なんで逃げんだよ!?」

ものいっそ不服そうに、不満そうに叫ぶヨーキに。心底、申し訳なさそうな顔をしながらブルックは。



「・・・・・・・・この時期。貴方に触れられると静電気が起こって、痛いから嫌です。」



ひどい、ことを言う。

「・・・・・・・・静電気、って。おい。それぐらい、いいじゃねえかよ!」

ジト目で、あんまりなブルックの言い分にヨーキは突っかかるが。

「静電気を、馬鹿にしないでください。痛いんですから、ものすごく。
 ・・・・なので、諦めてください。」

いやいやと首を振って、ブルックはヨーキに触れられることを断固として拒否する。・・・・・・・が、ヨーキがそれで諦めるはずもない。



だって。そんな理由で愛しい人に触れられないなんて、納得できるはずもない。



・・・・・・・なので。互いの言い分を認めない故に、ヨーキはブルックに手を伸ばし。ブルックはヨーキの手を避ける。
そんな、やりとりを何回かしていると。じれたヨーキが。

「待て、こら、ブルック。抱かせろ!!」
「っ、激しく誤解を招く発言をしない!!」

思わず、言った台詞に。言葉だけでなく、思わず手をだして(正確には殴ろうとした)ツッコミをしようと近づいたブルックを、チャンスとばかりに。

「ブルックーーー!!」
「痛い、痛い痛い!地味に、すごく、痛い!!」

抱きしめて、悦に入るヨーキと。抱きしめられたせいで起こった静電気で、涙目になって傷みを訴えるブルックの姿は。
冬に入ったことを知らせる風物詩として、ルンバー海賊団員から生温かく見守られていた。









(・・・・・本人たちは、至って真剣なんだろうけれど。傍からみたら、なんだかなあなバカップルである。)










静電気って、本当!痛いですよね。前振りがなく突然くるから、心の準備ができないせいで余計に痛いんですよね。
そんな痛い目に。毎日会う、この切なさ(涙)
・・・・悔しいから、ネタにしました。←馬鹿
はやく冬、終わらないかな(遠い目)











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