(海賊王クルー+骨)







「では、行ってきます!」



ウキウキ、と。ブルックは、船から降りていき。そのあとを、ギクシャク、と。シャンクスが続いて降りていく。
そんな対照的な二人の後ろ姿を、直接見ないように必死に目を逸らして。笑いを堪えていたクルーたちは、彼らが完全に行ったことを確認して、姿が完全に見えなくなったことを確信してから。
大爆笑、した。


「あの、あの情けなさ、最高!!」
「いつもの、落ち着き、どこに捨ててきたんだよ!」
「初々しすぎて、純情すぎて、鈍感すぎて、笑える!!」


・・・・なかなかに好き勝手に、笑いまくってはいるが。笑いの対象は、あくまで『シャンクス』一人だけであり、彼らは決してブルックのことは笑わなかった。
何故なら、目ざとく聡い彼らは気付いたからだ。
ブルックは、あまりに『独りきり』に慣れすぎているために、どうしたって他者とのコミュニケーションにいまだ不慣れである。
現在、それをリハビリしている彼を笑うような失礼なことは、決してしない。
・・・・代わりに、シャンクスを笑いの種にしまくっているが、そこは笑うしかない行動をとるシャンクスが悪いということで、諦めてもらおう。



「「「「「「・・・・ああ、笑った。」」」」」」



息も絶え絶えになるまで、彼らは笑いまくって。そうして、なんとか落ち着いたあと。各自、自由行動をとり始めた。
・・・・ちなみに、ブルックとシャンクスの後をつけるなんて野暮な真似をする輩はいなかったが、全員一致で願ったことは唯一つ。











(どうか、また笑える『何か』をシャンクスがやらかすように!)















あたたかく見守っている(?)クルーたちの願いは叶うことでしょう。(おい)
次回、初デートまで少々お待ち下さいませ。













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