(赤髪+赤鼻+骨)










快晴のもと、順調に進む船のなか。

「海賊に『音楽家』は必要だろう?!」
「違う!海賊に必要なのは『剣士』だろう!!」

見習い2人による、日常的な喧嘩が勃発していた。












理由は、まぁ、いつもの如く些細なことである。
はじめは『魔の海域』にて仲間になった、ブルックのことを皆で話していたのだ。
彼の音楽で先日、心が救われたことや、またはその剣の腕前で前の戦闘のときに命が救われたことに対して、「すごいなあ、あいつ」とクルーの1人が感心して口にしたときに。
船の見習いのシャンクスとバギーが。


「確かに、ブルックの演奏はすごい!」
「確かに、ブルックの剣技はすごい!」


2人、同時に、そう言い出したのだ。
・・・・両者、ともにブルックのことを認めてはいるのだが。認めている部分が互いに違い、そうして違う意見を出しあったものだから。

「なんだと!?」
「なんだよ!?」

結果、揉めることとなる。
とにかく、意地でも相手の意見に耳を貸さない彼らの会話は、だんだんと最初の対立した意見からずれていき。最終的に、『海賊に必要な職』は何であるのかを論じはじめた。
そんな2人の言い合いは、周りのクルーたちにとってはすでに日常になっていることなので、わざわざ止めるようなことはせず。逆に、煽っているくらいだが。
突然はじまった殴りあいの喧騒に、何事かと慣れていないために驚いて甲板に出てきたブルックの姿を、シャンクスが見つけると。


「ブルック!!」


バギーとの喧嘩をやめて、彼のもとへと向かったのだ。

これに驚いたのは、ブルック以外の全員である。

バギーと対立したときは意見を決して譲らず、最終的に副船長のレイリーが止めたとしても、それでも譲ることなく言い合うシャンクスであったのに。
いま、このとき。自身の意見の主張よりも、バギーの意見の反対行動よりも。

『ブルック』を、優先した彼に。





「「「「「・・・・・あいつ、もしかして・・・・・。」」」」」





ニンマリ、と。とてもとても楽しいことを見つけたような、おもしろいものを見つけたような。そんな、からかいが多分に含まれたクルーたちの笑みに。
唄をリクエストしているシャンクスも、それに応えるブルックも、全く気付いてはいなかった。











(本人よりも、想い人よりも、野次馬たちが先に気付いた!)













シャンクス初恋物語(死)
・・・・好き勝手して、すいません。ありえないカプで、本当にすいません。そして、書ききったことを全く後悔していない作者で、すいません。
えー、警告ページでも言っていたように『ありえない捏造カプ』を書くと宣言したことを現在、実行していますが。とりあえずは骨←赤髪で進めていく予定です。(片恋、大好きなもので)
・・・・・。・・・・・・、抗議、送ってこられても仕方ないような品ですが、広い目で見てくださると助かります(土下座)







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