(海賊王クルー+骨)
オリジナルキャラが、出てきますので苦手なかたはご注意を!!
ブルックに謝り倒してから贈った品を回収して、『これ』はなかったことにして。
今度こそは失敗なんてするものか、と気合いを入れ直してクルー全員(エクスとカリバーは除く)が変装衣装を選び直して、ブルックに贈り直そうと話し合って決めた瞬間。
「「我々は、断固として認めない!!」」
船の降り口を封鎖して、武器ーハルバードーまでかまえて言いだしたのは。
「我々が選んだ服で、充分じゃないか!!」
「そうとも!我々の選んだ服に、問題なんて何もないじゃないか!!」
一向に、全く、何が悪かったのか理解してない双人(ふたり)で。
「頑張って、一生懸命、選んだんだぞ!?それなのに!!!」
「そうだとも!!それを、どうしても、贈り直すというのなら!」
「「我らの屍を越えていけ!!」」
男泣きしながら、双人立ちふさがるが。双人を除くクルー全員は、無言で各自の武器をそれぞれ手にとり、立ち上がり。
「「「「ちっとは、反省せんかー!!!!」」」」
怒りの鉄槌を、容赦なく下した。
・・・・・・船を揺るがすほどの『馬鹿騒ぎ』(バカタレ双人が起こした騒ぎなので、そう呼ぶ)に勝利したのは、やはり数で圧倒しているクルーたちだったが頭の悪さに反比例して実力だけはある双人なので、相手をした皆がズタボロの有様になったが。
しかし、双人を黙らせることに成功した直後。この機を逃してはならないとばかりに、すぐさま船内で一番服のセンスがいい奴を変装衣装の買い付けに走らせて。
そして双人が余計なことができないように縄で縛って、部屋に隔離して。ようやく、安心したとばかりに皆が怪我と疲労のために、倒れていく光景に。
「・・・・・週に、一回は起きるな。全滅まがいの、『馬鹿騒ぎ』は。」
疲れたような、諦めたような船医の一言が。死屍累々となった、甲板によく響いた。
そうして、後日。ブルックに贈り直された変装衣装は。
鳥を模した白い仮面、首をすっぽりと覆い隠す青いマフラー、身体をさらさないように黒で纏められたかっちりとした燕尾服、銀糸でツバメの刺繍がされた白手袋の4点、であった。
「「「「「これで、外に出ても大丈夫だからな!」」」」」」
皆(エクスとカリバーは除く)で、そう太鼓判を押して、渡した贈り物に。
「・・・・あ、りがとうご、ざいます・・・・!」
泣きそうに震える声で、とても。とても、しあわせそうにブルックが笑った姿に。
「どういたしまして!!」
しあわせを分けてもらったように、クルーたちも笑いかえしたその背後の隔離した部屋にて響く。「「お前らの美的センスに呪いあれ!!」」という恨み言は、当然のように皆から黙殺された。
(さあ、一緒に出かけよう!どこでも、どこまででも!!)
今日も絶好調な馬鹿双人で、すみません。
・・・・・とりあえず、閑話はここまでで終わります。シャンクスの初恋とオリキャラとブルックの変装衣装が出せたので、次のIFに進みます。
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