(骨←赤髪)
「・・・・・・なぁ、ブルック!あの唄、歌ってくれよ!」
暇さえあればブルックの傍に行き、歌をねだるシャンクスに。
「ええ、いいですよ!」
いつも嬉しそうに応え、ブルックは歌う。
そうして楽しそうに歌っているブルックを、これまた楽しそうに見つめているシャンクスの姿に。見ている周りのほうが、やきもきしている。
(((いつになったら、惚れていることを自覚するんだよ!?)))
ブルックが仲間になってから、結構な時間が経っているにも関わらず。全く、一向に進展しない事態に「なんだかなあ」と生暖かい視線がシャンクスに注がれているのだが。
ブルックしか意識していないシャンクスは、全然気付かないでいる。
そして、周りのことを気にしないままで。歌い終わったブルックに、惜しみない拍手を贈ったシャンクスは。
「俺、やっぱりその唄が一番好きだ!」
楽しげに、伝える。そして、その言葉に。
「私も、この唄が一番好きです。」
ヨホホ、と笑いながらブルックも返す。
すると、ひどく照れくさそうに嬉しそうに。
「そ、か。ブルックも、好き、か。じ、じゃあ、その。お、お揃いだな、俺たち!!」
自身と同じ髪色に染まった顔で、告げるシャンクスに。
「・・・・そ、そうですね。お揃い、ですね。」
つられたブルックも、また照れくさそうに嬉しそうに返すから。
(((あ、甘酸っぱああああああ!!!)))
なんだよこのこそばゆい空気はあああああ!!
あれで自覚なしってどういう了見じゃこらああああああ!!!!
声なき声で叫び、頭を抱える者多数ななか。
はみかみながら、笑いあうブルックとシャンクスのあまりの無自覚甘酸っぱさに。
(((き、気付けよ!!もう!!!)))
耐えられない数人が、お節介を焼こうとするが。
だが、しかし。いつになったらシャンクスが想いに気付くか、賭けをしている者たちは。
((いや、今気付かせたら賭けにならないから、気付かせるな!!))
気付かせようとする者たちの邪魔をするから。当然、騒ぎになる。・・・・が。
その喧騒の原因たる二人は。何故、皆が揉めているのか分からないために、二人揃って首を傾げていた。
(今日、も。想いの自覚がないまま、全く進展のない賑やかな1日が過ぎていく。)
・・・・ついに。お題にまで進出した捏造カプ(爆)
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