(三骨)





告白され、告白しかえして。恋人同士になった瞬間から捧げられるサンジの言葉、行動全てに含まれる過分なまでの甘やかさがブルックには耐えきれない。
だけど、それを失うことは耐えられないから。ブルックは、早く慣れようと頑張っている。
しかし、その慣れようと頑張るブルックの姿を見て。さらにサンジは可愛らしいと甘さを増した言葉を、行動を捧げてくるので。

「・・・・・ううう・・・・・!」

ブルックは、いまにも甘さに耐えきれずに倒れてしまいそうだった。
けれど、想いからの甘い言葉を。触れあう甘さを、惜しむことなぞ考えつかない恋人は。

「・・・・・・あ、うう・・・・・・・!」

ブルックが例え、それに耐えきれずに倒れてしまったとしても。理解できずに抱きしめる腕を強くするだろうし、言葉は涙と共に叫ばれることになるはずだ。
どう転んでも、甘さから逃げることは出来ないブルックは。けれど、それはしあわせなことだときちんと分かっているから。

「・・・・・はう・・・・・!」

いまも、必死に。甘く抱きしめて言葉を送る恋人に慣れようと、ひたすら頑張るばかりである。





(けれど彼女が慣れる前に、彼が与える甘さは増すばかりで。一生、耐えきれない甘ったるい未来があるだけだろう。)






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