(幽姫×影熊)






クマシーの外見は可愛いのだが、声は可愛くない。
だから可愛いものしか好きでないペローナは、普段クマシーが話すことを厭い、強制的に黙らせている。
しかし今、普段と違い。

「・・・・さっさと言えよ、クマシー!!」

ペローナは、クマシーが話すことを望んでいた。
珍しすぎる光景に、普段の彼女を知る者たちがこの場にいたなら幻覚かと疑うこと間違いなしだが。幸い(?)なことに、誰も周りにはいないので騒がれることがない静かな空間で。

「〜〜〜〜早くしろ、簡単だろ?!」

ペローナは、癇癪じみた急かしをする。
何も言わずおろおろするクマシーに、更に癇癪を起こし。急かしていたペローナの、小さな耳に。



「・・・・すき、です。ペローナ、さま・・・・。」



やっと望んだ一言が届いたので。

「遅い、馬鹿!!」

喜びの表情を浮かべるも、言うのが遅いと再び癇癪をクマシーに、ぶつける。
けれど、先ほどと違って。

「ばーか、クマシーのばーか!」

罵倒には甘さが混じり、笑ってばかりいるから。

「す、すみません。ペローナさま。」

クマシーも、先ほどより落ち着いてペローナに謝る。
しかし、聞く耳なぞ持たず。

「許すか、ばーか!許してほしかったら、早くまた言え!!」

ペローナは、再び言葉を望む。
それに今度は待たせることなく、届けられたクマシーの言葉に。

「うん!よく、出来た!!」

偉そうに胸を張り、偉そうに返事を返し。楽しそうに笑うペローナを、しあわせそうにクマシーは見ていた。






(理不尽なやりとり?いいえ、これは愛のやりとりです。)







もっといじめっ子なぺローナになる予定だったのに・・・あれ?
小学生・・・・というか?あれ??
甘いのか、ほのぼのなのか、ツンデレなのか、よく分からない出来に(汗)
・・・・・館坂さま、こんなブツでも良かったでしょうか?もっといじめっ子なぺローナがよかったら、書き直しいたしますので(土下座)

この度は企画、参加ありがとうございました!(お辞儀)






戻る