(バレンタインで、鷹の目×幽姫)
ぺローナから、とても不味そうな黒い物体を差し出されたミホークは。
「いらん。」
にべもなく、拒絶するが。
「なんだと!
せっかく、この私が!わざわざ、作ったんだぞ!?
食べたあと、感謝して愛の告白の1つでもしろ!」
ぺローナは引き下がることなく、噛みついてくる。
しかし、その癇癪をうっとうしそうに見。
「いらん。」
再び、先ほどより強く拒絶する。
それに更に癇癪を起こすぺローナを、もはや相手にせず。酒の肴に置いてある、市販されているチョコレートをミホークは座って食べている。
その姿を見て怒りを増し、更に更に癇癪を起こすぺローナの口に。
「むっ!」
手にしていたチョコレートを放り込み。
「最低、これぐらいの出来のチョコレートを作るなら食ってやる。」
遠回しに、作り直せと。そうしたら食べてやると、ミホークが妥協して言う。
けれど、そんな言葉の隠れた意味に怒りで気付くことのないぺローナは。
「〜〜〜〜〜〜〜!!
バカにしやがってええええええ!!
んな安物のチョコに、これが劣るわけねえだろうが!」
手作りのチョコレートをバカにされたと、悪態をつき。
「もう、二度と作るもんかああああ!!」
手にしたチョコレートをミホークに投げつけ(もちろん、当たるはずもない)、出て行った。
怒って出ていったぺローナに、疲れた溜め息を落としつつ。ミホークは投げつけられて、思わず受けとめた1つのチョコレートを。
「・・・・・まずい。」
口に入れ、分かりきったことを音にした。
(素直でない2人。)
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