(ゾロ+ブルック)
ゾロを見る目は悲しい怒りに満ちて、抜いて突き付けてきた細身の剣は冷たい拒絶を纏い。
「貴方を信じた私が、馬鹿だった!!」
叫ぶ声はいまにも泣き出しそうで、戦場に立つには細すぎる身体がかすか、震えている目の前の相手を。記憶を失っているために、ゾロは、分からない。
そして、目の前の相手に何をしてしまったのかも記憶を失っているために、分からないから。
「・・・・なんの、ことだよ?」
素直に問えば。
「・・・・・・・・っ!」
問われた相手の身体の震えは一層ひどくなり、そして抜け身の刃に宿る拒絶は一層冷たくなる。
その姿に。何故か焦る気持ちが湧くが、けれどゾロはどうすればいいのか分からない。
覚えていない、相手を。覚えていない、出来事を。どう、すればいいのか分からない。
だけど、そんな姿を見たくないと急く気持ちを結局はどうにもできないまま。
「・・・・・・・・死して、償いなさい!」
堪えきれない敵意を合図に、剣戟を交わすこととなる。
しかし、訳が分からないゾロはだからこそ応戦しながらも理由を欲し。
「・・・・・一体、俺はお前に何をしたんだ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・っ、白々しい!!」
尋ねることで、相手の怒りをさらに煽ることになるが。
けれど、それ、を知らなければ。ゾロはどうすればいいのか分からない。
謝ることも償うことも弁明も、知らないままで行なえばそこに『誠意』はないのだから。・・・・・目の前の相手を、余計に傷つけることになる。
だから、知りたい、と。ゾロが声に出せば出すほど、相手が傷ついていることを知りながらも。
「お前の『何』を裏切ったんだ、俺は?」
知らずにはいられなくて、問う声に。答える声はなく、ただゾロを屠るための剣声だけが応えるのみ。
・・・・そして、目の前の人が声なき声で啼き叫び、剣を振るっているのが分かるその姿に。何故か、ゾロも痛みを覚えた。
何故、自分が痛みを覚えるのか分からないまま。答えが分からないまま、ただ2人。・・・・・・傷つけあった。
(記憶の喪失。誤報の知らせ。ゆえに、すれちがう2人の邂逅と別れのときは、いまここに刻まれる。)
日記でも、書きましたが。「朧村正」の主人公・鬼助サイドが、ものすごく片想いスキーのドツボをついた構成でおもわず脳内で置き換え転換が始まってしまい勢いで書いたのですが、書き終わったあと余りに色物なことに気づいてとりあえず自粛して隠してUPしました。←駄目人間でマジすみません。
そして、かなりアレンジ入れて書いていますので「朧村正」をプレイされた方には「こんなんだったか?」とツッコミ入れられても仕方ないようなほど、原作を忠実にパロしてませんので本当にごめんなさい。
・・・・・とりあえず書きたいところだけ書いていきますので、分かりにくいかもしれません。本当に、我慢ができない屑な奴ですみません。苦情が来ましたら、素早く撤退いたしますので、許して下さい(土下座)
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