(剣士×音楽家)






組み敷いた白の身体に、ゆうるりとゾロは指を這わす。
ただ触れるだけの、愛撫とも言えないものに。ビクリッ、と身体の震えをひどくするブルックにゾロは煽られる。
最初の目的ーブルックに自身の想いを分かってもらうーは、十二分に果たしているのに。組み敷いた身体を離しがたくて、ゾロは。

「・・・・ブルック、ブルック・・・・!」

既に剥ぎとっていたために触れやすい上半身を、煽られた欲のままに触れ始めた。

「・・・・っ!や、やめて、やめて、ゾロさん・・・・!」

怯えすぎて擦れてしまった声で、怖すぎて力が上手く入らない腕で。必死に訴え抵抗するブルックだったが、その儚い否定は、ただただゾロを煽るだけで。

「・・・・ブルック、ブルック・・・・!」

先ほどよりも、荒々しく求められるだけだった。
だけど、そのゾロの行動に。

(・・・・・・こ、わい・・・・・・!)

ただ自身に触れてくる男を見上げることしかできないブルックは、恐ろしさしか感じれなかった。

(・・・・・・こわい、こわい・・・・・!!)

いつもの優しい、優しいゾロが居ないと。ここにいるのはブルックの言葉を聞いてくれず、無情に触れてくる男だと。
いま身をもって、それを思い知らされているブルックは。

(・・・・・・こわい、こわいこわい、こわいこわいこわい・・・・・・!!!!!!)

ひたすら、恐ろしさに身を震わさせていた。
けれど目の前の細すぎる身体に溺れているゾロは、恐怖に震える愛しいヒトの心に気づけないままに触れ続けていた・・・・が。
はらはら、と。透明な雫がブルックの眼窩から零れ落ちていくのを見て、
ギシリと身体を固くしてゾロは動けなくなった。
けれど、ようやく触れることを止めたゾロを前にしても。いままでの恐さが拭いきれないブルックは、声も無くひたすら泣き続けるので。


「・・・・・・・・・・っ悪かった!!!!」


青を通り越した、白くなった顔色で。慌ててブルックから離れて、ゾロは何度も頭を下げて謝罪するが。


「・・・・・・・・。」


ブルックからは、何の言葉も返ってこず。すすり泣く音しか響いてこない現状にゾロは死にそうになりながらも、ひたすら謝り続けた。










(我慢できなかった欲の代価は、心に痛すぎる愛しいヒトの涙。)














えろは、結局書けず挫折し。こんなオチで、すみませんでした(土下座)
所詮色もの書き&ヘタレゾロ好きでは、これが限界なんですごめんなさい(深深土下座)













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