(藻骨)
起きたばかりの、ぼんやりした視界に映る天井は。ブルックの、知らないものだった。
(・・・・・・?ここ、どこ?)
自分の部屋の天井ではないことを、訝しみ。いま、自分はどこにいるのか確認しようと身体を起こそうとすれば。
(・・・・・・・・・・・・?・・・・・・・・・・!!!!)
誰か、に。がっちりと後ろから抱きしめられていることに、遅まきながらブルックは気付く。
(な、ななんなななななななんで、すか、この状況!!??)
あまりの驚きに、声はでず。固まったまま数分が経過したところで。
(し、しかも、わわたし、は、裸、で。うしろのひとも、は、裸って!!)
ブルックは、さらなる驚きに見舞われることとなる。
しかも、なんだか全身(特に下半身)が痛いというか重いというか。そのことを認識すれば、後ろにいる男とただ一緒に寝ただけではないと分かり、さらに驚きは追加され。
(なんで、なんでなんでええええええ?!
き、昨日は。たしか、ちゃんと独りで家に帰ってきたはず・・・・・・・・!!)
パニックに陥りながら、昨日のことを必死で思い返すブルックだが。なかなか、帰ってきたあとのことを思い出せずにいると。
「・・・・・・・・・。う、もぅ、朝、か?」
低い、寝起きなためか、ひどく掠れた低い男の声が。ブルックの、すぐ傍ー耳元ーに落とされた。
そして、その声を聞いて。
(こ、この声。ま、まさか。)
ブルックは自分の後ろにいる男が。
(ゾ、ゾロさん、ですか???!)
誰なのかを知ったために。
(・・・・・・・・・あ、あああああああああ!
わたし、わたし、なんってことをおおおおおおおおおおお!!)
ブルックは、いま。
(き、きのうのこと。まったく、お、覚えてない、というか思い出せないんですけれど。
で、で、も。裸、で抱き合って、寝ている、いまの状況から考え、導きだされる答え・・・・・・・は。
・・・・・・・・・海外、へ。
転勤するために、連れていけないからと預かった親戚の、まだ学生の子供に。よりにもよって、わたし、手をだしたってことですよねえええええ???!!!!!)
申し訳なさから、死にたくなっている。
(・・・・・あああああああ。自分の半分しか生きていない、子供に・・・・・・わたしってやつはああああああああ!!)
・・・・・・大人として最低なことをしたと、深く深く反省し。後悔しているブルックは、これからどうゾロに償おうかと必死に考える。
そうして、考えて考えて、考えついたと同時に。ブルックは、涙目でゾロに振り返る。
「・・・・・・・ゾロさん!!」
自分の泣いている顔に、驚いた表情で固まるゾロに、構う余裕がないブルックは。
「結婚しましょう!!」
一世一代の、告白を。
「私、昨日の責任、とって!貴方を、幸せにしますから!!」
ブチかました。
(責任、からはじまる。『特別』な関係の、はじまり。)
やっちゃった感が、非常にあります隊長!
クレームが来そうな予感が、ビシバシとしております隊長!
でも、書いてて楽しかっ←撲殺
・・・・・・・・・反省して、埋まってきます。←そのまま、埋まって死んでしまえ
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