(藻骨)






朝一番に訪れた、ブルックの恋人になれたばかりか、未来の夫になれるしあわせに。常の無愛想な顔を緩ませて、常に笑顔で過ごしているゾロに。



「「「「「「何事おおおおお!!?」」」」」」」



ゾロが通う学校関係者を、恐怖に陥れていたが。ゾロは、全く気にせずにいた。
そうして、しあわせに浸り。惚けていたゾロだったが。

「・・・・俺、だけが。しあわせじゃ、いけねえよな。」

ブルックも、しあわせになってもらわないと。

そう、今更だけど気づいたゾロは。学校が終わってすぐに、ありったけの有り金をかき集めて、装飾店に向かった。










・・・・そうして、ブルックが仕事から帰ってきて、すぐに。
ガチガチに固まり、強ばった顔で。常にない、照れた声で。

「・・・・う、受け取って。欲しい、んだ。」

ゾロが、ブルックに差しだしてきたものは。手のひらに納まる、小さな箱であった。
けれど、いきなり差しだされた小箱に。戸惑っているブルックに向かって、ゾロは。

「・・・・か、金、あんまりなくて!いいやつは、買えなかったんだけど!!
 け、けっこん、ゆびわを、受け取って、欲しいんだ!!!」

必死、に。懸命、に。
結婚指輪が入った箱を持って。改めて、ブルックに『愛』を示した。
だけど改めて言われた、それに。ブルックは、驚き。

「・・・・え?え、え?な、なんで?え?」

慌てる。
・・・・ブルックからしてみれば、ゾロに責任を取るために言いだした結婚であり。悪いことをした自分に何故。と、思っているからだ。
だけど、そんな彼女に向かってゾロは。

「ブルックから、け、結婚しようって言ってくれたけれど。
 や、やっぱり男の、俺からも、ちゃんと、言わないと。
 き、きちんと、結婚の約束を渡さないと。いけないって思ったんだ。
 ・・・・・・・ブルックにも。しあわせに、なってもらいたいから、ちゃんとしたいんだ!」

しどろもどりになりながらも、確固たる決意を持って告げられるゾロの言葉に。言われた意味を理解したブルックは、顔を全身を真っ赤にする。
そして、さらに。ゾロは、真っ赤になりながらも。



「俺、と!結婚してくれ!!!」



はっきり、と。求愛をしたので、それを聞いてさらにさらに真っ赤になったブルックは、暫く言葉が出てこなかったが。

「・・・・は、ぃ・・・・。」

蚊の泣くような、小さな小さな声で。了承の言葉を、口にした。








(今日、永遠を誓う約束を。お互いの口から交わし、了承しました。)













・・・・・・『婚約』指輪と『結婚』指輪の、どちらがいいのか悩んで書き上げるのが遅くなりました。ごめんなさい。←謝るのは、絶対そこじゃないから!!!

そして、ゾロのしあわせしかない話は今回で終わりです。(おい)
何故なら、これから二人、お揃いの結婚指輪して生活していくことで。主に某赤髪と某布のせいで、苦難に陥ること確実だからです!!(ええええええ)
式もあげていないし、籍も入れていないけれど。ゾロはしあわせで惚けている(爆)ために、ブルックさんは責任を感じまくっている(爆)ために、互いに指輪をして「結婚しているんだ!」って思ってますが。
某方々は、そうは思っていないので邪魔しまくりです(爆)

隙あらば、式もあげて籍も入れる気満々な方々がブルックさんを狙いまくっているので、ゾロ頑張れ!←酷え











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