(骨←藻)
・・・・・ゾロに寝かしつけられたブルックが、もう一度目を覚ましたのは昼を大分過ぎた頃だった。
睡眠を十分すぎるほどに取ったためか、ゾロの優しさのお陰か。朝のときより、心も疲れも大分軽くなった気がする。
そうして、体調が戻ってくると。先ほど、自分がゾロに甘えたことに対しての気恥ずかしさと申し訳なさが湧きあがってきた。
(・・・・・・うう。私、大人なのに。
ゾロさんの前で、情けない顔を見せて、情けない真似もした揚句。結局、勘違いも解いていないままなんて・・・・・こんなんじゃ、ダメです!!)
頭を抱えながら、ブルックは反省し。そして。
(・・・・・とりあえず、今からしっかりして。ゾロさんの優しさに、これ以上甘えないように頑張りましょう!)
反省を終えて、前向きな答えを出したあと。昨日の夜から何も食べていないブルックの胃が空腹を訴えてきたので、何か口にしようとダイニングに向かえば、テーブルにはメモが置いてあった。
それには。
『オニギリ、作って冷蔵庫に入れてあるから。
少しでもいいから食べて、薬飲んで、ゆっくり休めよ。』
と。ブルックを寝かせたあと、学校に行ったゾロの字で書かれていた。
それを見た、ブルックは。
「・・・・・・・・・。」
ゾロに対して、心底、気恥ずかしさと申し訳なさを感じて、床に突っ伏してしまった。
(・・・・・・こ、ここまで気をつかわせてしまって!私って、やつはあああああああああ!!!)
全身真っ赤にして、ふるふると震えながら。ブルックは、先ほどの比ではない猛反省をしながらも。
(・・・・・・昨日だけでは飽き足らず、今日も私を苦しめますか、ヨーキ!!?)
ゾロの勘違い&気遣いの原因ともなっているヨーキに、怒りの矛先が向かい始めている。
そして。
(・・・・・だいたい、私が誰と結婚しようとも、いいじゃないですか!?いちいち、いちいち聞いて来なくったってえ!!)
結婚相手のことを質問してきた者たちに対しても、少しずつ怒りの矛先が向かい始めている。
(・・・・・・ああ、もう!理不尽です、理不尽です、理不尽です、理不尽です!!!!!
こんな、理不尽に。負けたままで、いいはずないじゃないですか!?)
勝たなければ!!!!
と、なんだか斜めな方向に燃えてきたブルックは、冷静な考えをしていないので実はそんなに疲れが取れていないのかもしれない。
けれど、この勢いであるならば。明日からは、ちゃんと会社に行くことだろう。
そして、ヨーキの口説きに対して。真っ向から叩きのめして、ブルックは勝利しようとすることだろう。
それと同時に、結婚相手を聞いてくる者に対しても。真正面から有無を言わさず、ブルックは勝利しようとすることだろうから。
・・・・・明日から、大変な目にあうのは。ヨーキ達なのかもしれない。
(ついにキレて、暴走気味な決意を固めた1日。)
このあと、学校から急いで帰ってきたゾロにブルックは。
「私、明日、勝ってきますから!」
と、ゾロの手を握り締めて宣言することかと思います。
そして、ブルックに手を握られて真っ赤になりながら。何を言っているかイマイチ分からなくても、元気になったブルックにゾロは安心して。
「・・・・・頑張れよ。」
深く追求せずに、ゾロはブルックを応援するかと思います(爆)
・・・・・そして。次回ssは、暫く間が空くと想います。
いえ、次回は赤髪登場を予定しているんですが。見習いバージョンで書くか、四皇バージョンで書くか迷い中でして。
どっちで書くか決まるまで、更新ないと想います。すみません(汗)
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