(サンジ×ブルック♀)


ブルックの楽しそうな笑顔が好きで、どれだけ絶望に満ちたことがあっても諦めない泥臭い姿が好きで、想いをこめた歌が好きで、騒いで叱られてぐったりしている頼りないさまが好きで、好きすぎて。
好きでないところを探すのが難しいぐらいに、ブルックなら好きだと想えるし言えるのだとサンジが率直に伝えれば。

「〜〜〜〜!」

ブルックは、はくはくと酸素を求めるみたいに口を開けしめし、オイルの切れたブリキ人形みたいにカチコチになった。
あきらかに動揺していますと言わんばかりのブルックの姿すら好きだとしか想えないサンジは。

「・・・・いまの貴方も好きです、レディ。」

またも率直に、嘘偽りない心からの言葉を告げる。

「っ〜〜〜〜!」

真っ直ぐな男の想いに、これ以上は動揺できないだろうほどに動揺して。言葉に詰まっていたブルックだったが、徐々に照れくさそうにはにかんだ笑みをぎこちなく浮かべ。

「っ、わ、私も!サンジさんのこと、す、好きですから!」

自分だって、同じぐらい好きなんだと。まるで宣誓するが如く、大きな声で叫び返す。
ブルックの声の大きさに一瞬、サンジが驚き固まるが。言われた内容を理解した瞬間、とても嬉しそうなしあわせそうな笑みを浮かべ。

「・・・・そうですか。」

短い言葉でありながらも、愛しさと甘さでしか出来ていない声音とともに頷いた。
そんなサンジを見て、はい、と元気な返事を返し。誰もが目を奪われる笑顔を浮かべ、ブルックは恋しい男に抱きつき。

「・・・・えへへっ。」

かすか震える唇を、重ね。綺麗に、綺麗に笑う。
その笑顔に蕩けるような笑みを返して。

「お返しです。」

サンジも愛しさで震える唇を、重ね。綺麗に、綺麗に笑って。

「今日も明日も明後日も、ずっとずっと俺と一緒にいてください。」

乞うように、願えば。

「もちろんです!」

すぐに返ってくる声に。しあわせ、とはこういうことなのだろうと実感した。









甘いの書きたくて、このカプにしたけれど頑張ってもこの程度!(げし)




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