(布骨)





ブルックは、酒に強い。
というか『他人』への警戒心が強すぎるために、迂闊に酔うなんて無防備極まりない真似をしないのだが。

「・・・・・・ヨーキ、ヨーキ、ヨーキヨーキ!!」

いま、目の前の彼女は盛大に酔って。普段ならしないであろう、抱きつきまでヨーキにしている。

「はい、はい、はいはい。ここに、いるよ。」

そう答えやれば、満足そうに笑い。ヨーキの首に回した腕の力を強め、ぎゅうっとブルックは更に抱きついてくる。



(・・・・俺と2人きりで飲む時は、必ず酔っ払うんだよなあ。こいつ。)



それはヨーキを『他人』と思っていないのだと、受け入れているから警戒なんかする必要がないのだと言っているも同然の酔っ払いにくすぐったい気持ちになりながら。

「・・・・・・ヨーキ、ヨーキ、ヨーキヨーキ!!」
「はい、はい、はいはい。ここに、いるよ。」

ひたすら己の名を呼んで、己を逃がさないように抱きつきまでしているのに、それでも自分の傍にいるか確認してくる恋人に。ヨーキは、愛しそうに答えた。








(酔った彼女に、愛しさは更に積もり続ける。)











お題に沿うためにデレを書きましたが。ツンが書きたくて仕方ない(お前ってやつは)








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