(藻骨)
真っ赤な顔をしたゾロは、真っ赤な手をブルックに差し出して。
「やる!!」
ぶっきらぼうに、告げる。
けれど唐突なゾロの行動に、首を傾けるブルックは。一向に差し出しているゾロの手から、贈り物を受け取らないから。
「〜〜〜やる!!」
半ば強引にブルックの手をとり、ゾロは贈り物を押し付ける。
そうして渡された贈り物を、びっくりしつつも見てみたら。そこにあったのは。
「・・・・指輪・・・・?」
キラキラとした、小さなブルックの指にあう小さなおもちゃの指輪があった。
「・・・・うわあ。綺麗・・・・!」
声を弾ませ、手にある綺羅に目を輝かせているブルックに。真っ赤なままのゾロは。
「〜〜〜ひ、左手の薬指につけとけよ!それ!!」
ものすごく遠回しな、分かりづらい愛の告白をした。
「?はい。」
けれど、ブルックはゾロの遠回しな告白を分かっていないのに。言われたことにあっさり頷いて、左手の薬指に指輪を素直に嵌めた姿に。
「・・・・うーん。」
ちゃんとブルックに説明したほうがいいのか、一部始終を見ていた幼稚園の先生の苦悩をよそに。真っ赤なゾロは、指輪を嵌めたブルックを見て、しあわせそうだった。
(イマイチ噛み合っていないカップル。)
・・・・・ここの幼稚園の先生に、なりたい・・・・!←落ち着け馬鹿
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