(冬至ねたで、三骨♀)




テーブルに所狭しとばかりに並べてあるカボチャ料理は、風邪を引かないようにという祈願の意味を今日は持つらしい。
それを自慢げにクルーたちに教えて、用意したコックは溺愛しすぎている恋人の隣に座り。

「レディ、どうぞ!」

手ずから、料理を食べさせようとしていた。

「あ、あの、自分で食べ、られますから!」

口元に持ってこられたカボチャの煮物に、泣きそうになりながら。ブルックは、恥ずかしいですと首を横に振る。
しかし、その程度の拒否で諦めるはずもないサンジは、「あーんしてください」とデレデレデレデレして勧める。
その光景を、座る位置の関係で真正面から見なければならないウソップは。

(・・・・顔を向けるな、俺。目を向けるな、俺。決して意識をバカップルに向けるな、俺えええええ!)

一生懸命に料理に集中して、さっさと逃げ出すために。今まで生きてきたなかで一番の早食いを、繰り広げていた。






(せめて場所を考えて、イチャイチャしてくれ!)







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